あくびをした大きな絵本からとび出した絵本の子どもたちが乗った「絵本の電車」。
「えほんの こども エホン ゴホン」とお話をどこまででも届けます。
大胆かつ繊細な絵で、見れば見るほど楽しくなってきます。細かいところに工夫がされていて、何回も読んでいるうちに、「あれ?」と気づき、「ああ、一つの世界を表しているのだな」と納得したりします。
本当に細かく描かれていて、「こんなところに家がある」といろいろなものを発見できたりするので、見開き2ページの中だけでも、楽しむことができます。絵の中から、探したり、発見したりするのが好きな子どもたちにはお薦めです。
また見開きが地図のようになっていて、『えほんのこども』の世界全体がわかるようになっています。絵本の電車が線路を走りながら、いろいろなところにお話を届けていくなんて、電車が好きな子どもたちなら、いっそう想像力を思いっきり膨らませて読むことができると思います。
たぶん、大人よりも子どもの方がずっと楽しむことができる絵本だと思います。