数あるティラノサウルスシリーズの中でもっとも泣いた本かもしれません。
泣くのをがまんして最後まで読むのがやっとでした。
ティラノサウルス、自分勝手でわがままでそのうえものすごくつよくてみんなから恐れられていた恐竜。
これはそのティラノサウルスが優しい気持ちをもち、誰かをまもっていくお話です。
ティラノサウルスは目の見えないパウパウサウルスにであいます。
パウパウサウルスは「目が見えないし弱虫でこわがりだしともだちもひとりもいない。だれかになにもしてあげられない。うまれてこなければよかっんだ。」といい自分を卑下しています。
ティラノサウルスは本気で怒り、いっしょに泣いてくれました。
こうして、2人の間に親子以上の感情がわき共に暮らしていったのです。
ティラノサウルスはパウパウサウルスにであってから、やさしくなりどんどん昔のこわいティラノサウルスではなくなっていきました。
でも、パウパウサウルスはいっしょにいるのがティラノサウルスと知る日がやってくるのです。
その時地震が来て…。
最後まで相手を守りきったティラノサウルス、最後まで相手を信じぬいたパウパウサウルス。
とても素晴らしい本だったと思います。
すがたがみえなくなっても心の中で結ばれているんですね。