「ぷーらりさんとどろんここぶた」 ママの声

ぷーらりさんが、てんてこ舞いでしたね。
一生懸命なぷーらりさんが、かわいかったです。
児童書のボリュームですが、全ページに絵があり、カラーも多かったので、絵本から児童書に入り始めの時期にはちょうどいいと思います。

息子の好きなおばけのぷーらりさんです。

同じ角野さんのおばけでも、おばけのアッチは子どもおばけ、ぷーらりさんはちょっとお姉さんと言った感じに見えます。

子守をしてくれたりお掃除をしてくれたりと人の役に立つことをしくれるとても優しいおばけです。

ふくだすぐるさんの絵がとてもマッチしていて、かわいくキュートなプーラリさん像にぴったりです。

今回は、赤ちゃんこぶたをお風呂に入れることになりました。

タイトルにあるように、どろんこ大好きなどろんここぶたが六匹も。

簡単にうまくいかないところが毎日の育児も似ているなあと思い苦笑してしまいした。

幼年童話してもお勧めだしシリーズもあるのでシリーズで読んでも楽しい童話だと思います。

今回のお話もほのぼのとして楽しかったです。

いつもおだやかなママのような、子守上手のぷーらりさん。
今回は、こぶたの兄弟をお風呂に入れることに悪戦苦闘します。
あんまり言うことを聞かないこぶたたちに、
ぷーらりさんの怒り爆発！！
ぷーらりさんの怒りの表情をはじめて見て、新鮮でした。
角野栄子さんのお話は、心底の悪人が出てこないところがすごく安心して読めます。
今回も、ぶたのお父さんお母さんが帰宅するまでに
結局お風呂に入れることができなかったぷーらりさんを
ぶたのお母さんは責めることなく
子供たちを抱きしめた後
「（私も仕事で汚れて帰ってきているから）赤ちゃん達がきれいだったら抱っこできなかった」という言葉は、とても印象的でした。
人の失敗を責めるでなく、こういうフォローもあるのだなぁと
心がやわらかくなるような、そんな気がしました。