「おさるのジョージ」(あるいは「ひとまねこざる」)と聞いて、思い浮かぶのは、黄色い小さな本ですが、この絵本は、表紙が赤で、サイズも大きく、一目ではジョージと結びつきませんでした。裏表紙と見返しには、色とりどりの小さなクリスマスオーナメント。その中に、様々な表情のジョージが描かれていて、娘も本文に入る前にまず、1つ1つの絵を見ながら、「何しているの、ジョージ?」と、笑っていました。
娘にとっては、これが絵本で読む初めてのジョージだったのですが、テレビでジョージのキャラクターに親しんでいるため、最初からもう「今日は何をするんだろう?」という期待いっぱいの目で、わくわくしながら見入っていました。そして、次のページをめくるとすぐに、ジョージは木から木への飛び移り・・・またおもしろいことをやってくれるな!と、ますます期待感が高まります。
クリスマスツリーの飾りつけが、またまたジョージらしくておもしろく、娘も「え〜!」と笑っていましたが、ジョージがサンタさんから金の星を手渡され、ツリーのてっぺんに飾る絵には、うっとり。我が家でも、先週、クリスマスツリーを飾ったばかりですが、今年は、飾りつけのほとんどを娘がやってくれました。最初の1,2年は、娘の手が届く高さから下には1つもオーナメントをつるせなかったのに(口に入れたり、投げて壊したりしてしまうので)、それが今では、全体の色合いやバランスを考えながら、丁寧にきれいなツリーに仕上げてくれたのを見て、娘の成長の早さを実感しました。そして、ジョージの絵本を読みながら、これから先何年たっても変わらないであろうジョージに、「永遠の子ども」の姿を見出した思いがして、
羨ましくなりました。
かわいらしいジョージのいたずらっ子振りを楽しむだけでなく、世の中には、病気で苦しんでいる子どもたちや、親と離れ離れに暮らす子、寒さに凍える子どももいることを、娘と共に話し合うよい機会を与えてもらいました。ジョージのお陰で、入院中の子どもたちもみんな笑顔になり、私も親の1人としてうれしくなりました。家族そろって元気に迎えられるクリスマスに、感謝の心を持ちたいと思います。