画面いっぱいの動物たちが印象的です。いっぱいというかすでにはみ出しています。(笑)
クレヨンタッチで描かれた動物たちの姿は、鮮やかでまた、わかりやすく子ども達の興味を引いてやみません。
でもなんと言ってもこの絵本の魅力は、動物たちの足音。日本語の響きをとても大切にした音になっています。ライオンの足音が「ずんかずんか」、きりんの足音が「どっぱどっぱ」、ぞうの足音が「ごずんごずん」なんて想像ができますか?
大人ってどうしても先入観を持って、すべてを見てしまいがち。でも子どもの世界では、絵本の世界では、そんなことは必要ないんですね。子どもたちには、「どっぱどっぱ」ときりんが足音を立てて、「ごずんごずん」とぞうが足音を立てて、走っている様子がきっと見えているはずです。
ここは、アフリカのサバンナかしら。いろんな動物たちが、のびのびと走れるんだもの。大人の私まで、そんな想像を膨らませてしまうのでした。