「ぎょうれつのできるパンやさん」も素敵な作品ですが、今の季節はこちらもお薦めです。
幼い頃、友だちと遊んで夕方家路を急ぐとき、一軒一軒の家から立ちのぼってくる美味しそうなにおい。
はらぺこなおなかにはたまりませんでした。
お魚を焼くにおいは、少々苦手(今はお肉よりお魚派です)でしたが、シチューやカレーのにおいには思わず立ち止まってしまい、「わたしの家も今夜は同じメニューならいいな〜」って思い、家に着く頃には「絶対、あれが食べたい!」に変わっていましたっけ。
さて、ぐうぐうやまのくいしんぼうな動物たちが、美味しそうなにおいに誘われて「はいるべからず おそろしい まじょのいえ」のふだの掛かった家の前。
魔女か〜、いくら美味しそうなにおいでも、魔女の作るご馳走はちょっと怖いですね。
門扉の前のいばらをものともせずに、ハリネズミくんが入っていくと、・・・。
ハリネズミくんのみえみえの嘘が可愛らしい。
トカゲおばあさんの小さい鍋で煮た、お豆スープを一さじずつご馳走になっている動物たちの様子に、思わず私も口をあけっちゃって(笑)。
美味しいスープは見事に実ったお野菜と、楽しいお手伝いで、いっそう美味しくなったんでしょうね。