身の回りにある、ちいさな科学への興味。
ずっとそばにあるものなのに、大発見!の驚きと喜び。
この絵本には、見事にそれが詰まっています。
散歩に出かけようと、パパと手をつなぐ。
あれ?パパの手、あったかい・・・
ぼくの手もあったかい???
手のひらで、あたたかい、つめたいを感じながらお散歩です。
鉄柵は、日に当たっているところはあったかい、日かげはつめたい。
公園の砂場。
砂山の上はあったかい、砂の中はつめたい。
あったかくて つめたくて つめたくて あったかくて
ぼくの大発見は大忙し。
パパは何にも説明しないで、ぼくの実験に付き合っています。
説明はいつでもできます。
実体験を大切にして、見守るパパだからこそ、子どもの世界が広がるのですね。
子どもがあちこちさわって歩く意味が、わかったような気がします。
大人も子どもも、大発見!の絵本です。