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むげんことわざものがたり

むげんことわざものがたり(偕成社)

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しばてん」 みんなの声

しばてん 作・絵:田島 征三
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1971年04月
ISBN:9784032040500
評価スコア 4.71
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  • 人間の身勝手さ

    • ちうやかなさん
    • 40代
    • ママ
    • 北海道
    • 男の子11歳、男の子8歳

    自分に都合のいい時は受け入れ、
    都合が悪くなると突き放す。
    ひそひそ声をだんだん大きくして・・・
    立場の強い人間の一声で動かされる。
    本当は自分も荷担したのに、
    誰かのせいにして知らん顔。
    ・・・そういった人間の身勝手さ、愚かさが描かれています。
    テーマが重く、絵も「カワイイ」とはいえないけれど、
    こういう作品を伝えていく必要があると思います。
    田島征三氏の「あとがき」にもあるように、
    たとえ初めて読んだ時には作品の訴えることがわからなくとも。
    また、題名は『しばてん』ですが、
    主人公の「たろう」は、あくまで人間の「たろう」ですよね。
    たとえ「しばてんの生まれ変わり」であっても、
    「たろう」は「たろう」だったから、
    「かえってこなかった」のですよね。
    作者の学生時代の処女作!
    高学年で読もうと思います。

    投稿日:2006/12/14

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  • しばてんさんどこにいるの?

    しばてんの絵本は、私の妹がお誕生日プレゼントにくれた大切な絵本です。

    それと、作者の田島征三さんは、私の生き方を大きく変えてくれた大切な人です。

    しばてんの絵本は土くさく、かわいい絵ではありません。しかし 私はこの しばてんに惹かれるのです。


    しばてんは、すもうが好きで、毎晩村の道に現れては「おんちゃん、すも とろ。」といって、百姓を、なげとばす。

    なげとばされた、百姓は足腰が立たなくなって、一月ものらに でられない。

    むらびとも困って、「しばてんを やっつける、」相談をした。
    ある夜 馬のとめきちに蹴飛ばされて、しばてんは遠く遠くやみの、かなたへきえた。

    このしばてんの生まれ変わりなのか、村のはずれに赤ん坊のたろうが 捨てられていた。

    このたろうもやっぱり、すもうばっかり つよいがきだいしょうに なった。

    そんなたろうがどんなふうに、生き、役人に連れて行かれた
    か・・・・・


    田島征三さんがみんなに伝えたい事が絵本に書かれています。

    この絵本は子どもには難しいかもしれませんが大人が読んであげたらきっとしばてんやたろうの気持ち人間とはが伝わるのではないでしょうか?

    私はこの絵本が、やっぱりすきです。すこし涙もでますが・・・・・

    投稿日:2006/04/13

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  • 読んだあと、いろんな感情がうずまいて無になる

    • げがんさん
    • 30代
    • ママ
    • 奈良県
    • 女の子4歳、男の子2歳、男の子0歳

    「しばてん」という妖怪のことを、この絵本で初めて知りました。
    河童に似た相撲好きで力持ちの妖怪、しばてん。そのしばてんの生まれ変わりではと噂される太郎。
    太郎は赤ちゃんのときに村のはずれに捨てられていて、村人たちに育てられてきましたが、相撲好きで力持ちの太郎のことを、村の人たちは「しばてんの生まれ変わりだ」と気味悪がり始め、村を追い出してしまいます。その後日照りが続き、村人たちは飢えに苦しんでいました。そこへ太郎が戻ってきて村人を救いますが、その後太郎はまたも村人たちに裏切られてしまいます。
    一度は自分を厄介払いした村人たちを、太郎は助けたのに…
    太郎は最後どうなっちゃったんだろう…
    読後いろんな感情が自分のなかをぐるぐるまわって、無になっている自分がいました。
    村人たちが毎年秋祭りの度に太郎を思い出すところがちょっと救われます。
    田島征三さんの絵は力強く、ちょっと不気味でもありますが、飢えていた村人たちが腹一杯食べる場面は幸せに満ちています。

    投稿日:2020/08/22

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  • 人間の弱さ、身勝手さ・・・・・

    ”しばてんの身代わりのように現れたたろうですが、幼い頃には村人に育てられました。相撲の好きなたろうは、相手をみな足・腰がたたなくなって、野良にでられなくなってしまったから、村人たちは困って、村から追い出してしまった。そんなたろうが、あるとき人間にあいたくなって山から降りて、庄屋さんの蔵の米俵を盗むことに加担してしまったら、罪をたろう一人に被せられてしまいました。どんなに落胆したたろうだったでしょう・・・・・・人間の弱さ、身勝手さが現れていてとても悲しく切なくなりました。集団の怖さをみました。虐めも弱い者いじめで集団で弱い子を無視するのもあるのかなあとかんがえさせられました。

    投稿日:2019/03/16

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  • 高知県の民話を元にして作られたお話です。
    太郎という決して泣かない子どもが生まれました。お尻にはなにやら馬の蹄の跡のような物が、、、

     そこで、昔、「おんちゃん、すもとろ!」と言って相撲を挑んできて村人達を困らせていたシバテンと呼ばれるカッパのような妖怪(生き物?)がいて、それを退治するため、馬を人に見せかけて、かかっていったところを馬が後ろ蹴りして、シバテンはどこかに飛び去りました。

     太郎は「シバテンの生まれ変わりだ。」と言われ、相手にされずいつしか「住所不定」になりましたが、ある時お役人か何かが無茶な年貢の取り立てに来た時、「シバテンが助けに来たぞ。」と現れて村人を助けようと奮戦しますが、やはり多勢に無勢、、、ということです。

    しかし、シバテンはこういうお話や、色々な言い伝えなどによって、脈々と高知の人々や高知からよそに出て行った人の心に生き続けていると思います。

    投稿日:2017/04/24

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  • しばてんの存在

    とても深い本です・・。
    高学年以上なら、それぞれの思いを持って受け止めてくれそうな気もしますが
    どちらかというと大人向けだと思われます。

    ちょうど、戦後間もないころの孤児・浮浪児の本を読み終わったところだったので
    私の胸にはとても響きました。
    行くところのない弱者に
    同じ弱者が暖かい心をもって向き合うことは
    なかなか難しい側面もあると思います。

    人間の心の底を深くのぞき込むような本だと思います。

    投稿日:2017/03/21

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  • 何度も読みたい本

    中学生への読み聞かせに何回か読んでいます。
    それでも、まだ私の中ではすとんと落ちた感じがしません。
    読むたびに考えさせられます。
    ただ、何度読んでも村人たちのしたことを心底憎むことができません。
    弱くて虐げられた人々が、あのような立場になった時、
    しばてんのせいにしてしまえと思う気持ちが出てきてもしょうがないと思えるのです。
    しかし、みんなの心の中にしばてんが生きています。
    作者のあとがきに書かれているように、いつか「こういうことなんだな」と
    わかる日がきたらなあと思います。
    そして、聞いてくれた生徒たちも同じように思う日が来てくれたら、
    読み聞かせをしている者として、望んでいることです。

    投稿日:2015/11/18

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  • こんなことして…

    読み終わって、心に残るのは、脱力感。
    なんだかとても切ないお話でした。
    すもうで打得意なしばてんに投げられた人間は、腰を痛めてしまってしばらく畑仕事ができない。そんなしばてんをみんなでやっつけて追い出したあとに、赤ん坊の太郎が現れた。。生まれ変わりなのか?はっきりしないうちに悲しい出来事が起こる。人間たちのとった行動は、余りにも身勝手すぎる。悲しみと憤りが湧き上がってきた。作者の独創的でダイナミックな絵が、その気持ちを倍増させてくれた。
    子どもたちの心には、すぐには響かない内容かもしれないが、どこか心の片隅に残っていて欲しいと思った。

    投稿日:2014/04/23

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  • 繰り返し読みたい

    とても重く深いテーマでした。
    きっと、今の子供に全てを理解することは難しいことでしょう。
    人間の身勝手さや集団の怖さなど・・・醜くて、嫌な部分ばかりですが、大人になればなるほど、思い知ることばかりです。
    しばらく時間をおいてから、また読み聞かせしたいと思いました。

    投稿日:2013/01/16

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  • 胸が痛みます

    • こりえ♪さん
    • 30代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子2歳

    自分たちのことしか考えない村の人々に、私たち人間の身勝手さを見たようで、胸が痛みました。

    都合のいいときだけもてはやし、都合が悪くなれば放り出す。
    このお話を読み、村の人々に憤りを覚える人が多いと思います。
    でも、似たようなことを私たちは悪意すら感じず、無意識のうちにやっていることもあるのかと思いました。

    自分たちがよければいい。
    そう思う人の影で、悲しんだり苦しんだり、辛い思いをしている人や生き物がいるんですよね。

    投稿日:2009/06/26

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