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むげんことわざものがたり(偕成社)

好評につき2刷!ことわざがつながって、ひとつの物語になったおもしろ絵本

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花豆の煮えるまで」 みんなの声

花豆の煮えるまで 作:安房 直子
絵:味戸 ケイコ
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1993年03月
ISBN:9784035401001
評価スコア 4.6
評価ランキング 4,474
みんなの声 総数 4
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  • 幻想的な小夜の風景

    透明感のある、懐かしさのある、幻想的で不思議な連作集です。
    やまんばの孫だと言われる、幼い頃に母を亡くした小夜は、次々と不思議な体験をします。
    風になったり、鬼の子にあったり、あり得ない話でありながら、どこか夢の中の疑似体験であるような重量感を持っています。
    小夜が宝温泉という山中の温泉宿の子どもであるという設定も、旅先の地に伝わる昔話のようで、しみじみとした感覚に包み込んでくれました。
    とにかく小夜が醸し出す空気が魅力的です。

    投稿日:2014/01/11

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  • 素晴らしい作品に出逢えました!

    • しいら☆さん
    • 40代
    • ママ
    • 宮城県
    • 男の子19歳

    あった!と、県図書館でつい声を出してしまいました(^^ゞ
    なんと!2月の節分、「豆」コーナー\(◎o◎)/!
    確かに、鬼の子の絵も描かれてるし・・・

    とにかく
    読みたかったのです
    たぶん、安房さんが亡くなられた年の作品では?

    このタイトル、古めかしい感じで
    おばさん年代は、はっとさせられます
    今の子どもたちは、豆を煮ている様子も
    家庭ではないのでは?と、思ってしまいます

    思ったとおり、素晴らしい日本のファンタジー作品です
    「花豆の煮えるまで」はもちろんですが
    おうちが温泉宿ということもあり
    「湯の花」の不思議な世界にしんみりでした

    おかあさんを思う気持ち
    風になったり
    火や紅葉や朴の木の精
    鬼の子・・・
    安房さんは、本当に出会ったのかしら?
    と、思ってしまいます

    黒豆、赤飯、赤い花豆、山菜、あけびで編んだかご・・・
    自然の恩恵を受けた食べ物
    も・・・

    味戸さんのなんとも繊細な絵がぴったりです

    う〜ん、ほしい・・・
    小学生の中高学年にお薦めしたいです
    読んであげたいなぁ・・・と
    強く思った作品でした

    投稿日:2011/01/26

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  • 特に第3話の「湯の花」が好き。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子9歳

    作者・安房直子さんの代表作で、国語の教科書にも掲載されている有名な「きつねの窓」に、大人になって出会う機会があり、それがきっかけですっかり安房ワールドにハマりました。

    中でも、ピカ一で気に入ったのは、この「花豆で煮えるまで」です。安房さんの複雑な家庭環境を知人に聞いた後に手にした作品で、じ〜んと心に染みいるお話でした。
    個人的な感触ですが、最近の小中学生は、今時のドタバタコメディーとか、学園ラブロマンとか、怖い話とかが好きで、こういった純粋なファンタジーを手に取る子は少なくなってきてませんか?

    私が特にこの本をお薦めしたいのは、本は好きだけど、名作という作品はあまり読んだことないという子ども達。
    特に主人公小夜と同じくらいの年頃の小学校中学年高学年くらいの子ども達に読んでほしい。

    それから大人が読んでもびっくりするくらい、物語のなかに浸ってしまいます。
    私が一番好きなのは、「第3話の湯の花」。温泉が大好きなおじいさんに湯の花を届けに行く話なのですが。
    読んでいると、音とか、色とかにおいとかが、伝わってきて、とても温かい気持ちになります。
    ぜひ、読んでみてください。

    投稿日:2009/07/08

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  • 安房さんの最後の作品

    安房直子さんの遺作です。思春期を共に北海道で過ごしたという味戸さんが絵を描いていることも、安房さんと味戸さんの縁のようなものを感じます。

    安房さんの世界には味戸さんの絵がよく合っていると思っているからです。

    山姥と人間の間に生まれた小夜。

    山姥のお母さんは、小夜の幼い時に家を出て行ってしまいます。

    読みながらいつの間にか自分も山の精と人間の子どもである小夜の気持ちになりきって読んでいましたが、最後の「山んば、ごめんね」という言葉で、ポンと現実の世界に引き戻された気持ちになりました。

    鬼の子どもの「十以上の人間とはつきあわないぞ」という言葉が出てきます。小夜はこの物語の中で12歳、大人に近付いていきます。

    「『つ』のつくうちは神のうち」という言葉を聞いたことがありますが、子どもの10歳頃というのは、今までの子どもの感覚と明確に何かが変わっていくことを示しているような言葉だと思いました。小夜は鬼の子の前で8つと嘘をつきます。

    大人になるということの一つに、現実と折り合いをつけて生きていくということがあります。

    現実を受けて入れて生きて行くことは、ほろ苦いことも多い。そのほろ苦さを小夜と一緒に味わったような読後感が残りました。

    この作品を持って新しい安房作品が生まれなかったということは、ファンである私にはさびしいですが、他の作品と一緒に大事に読んでいきたいと思っています。

    投稿日:2008/07/03

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