「ママのちいさいころのおはなし」 みんなの声

お母さんもお父さんも昔は子どもだったけれど、これほどに子ども時代をありのままに語ったことが無いように思いました。
どこかで親を演じる自分が、躾のためにと子ども時代の一部を説教に使っていただけのように思います。
それでは親子の距離感はなくならないですよね。
自分も当たり前の子どもだったことをさらりと語れたら良いですね。
自分も親の子ども時代をほとんど知りません。
この本をきっかけに、話ができると良いですね。

ママの子供の頃のお話を娘に聞かせてとても幸せそうなママです。

読んでいてとても羨ましく思った私でした。今はもう亡き母の子供の頃

の話が聞きたくなりました。働きづめだった母にも子供の頃があったと

思います。父親を早くから亡くし、妹の為に小学生だった頃からご飯を

炊いて、針仕事をして妹を学校に出したことは聞いていたのですが、も

っと生きているうちに聞いておけばよかったと後悔しています。

おかあさんが子供と沢山、沢山お話をして過ごすことがどんなに素晴し

いことかを学べました。ママがとても娘の貴女を愛していることを口に

出していうことは、わかっていることだけれど必要なことだと思いまし

た。孫に語っても遅くないと思いました！

　主人公は、ママ。
　ママが娘ケイティーに話すママの少女時代。
　
　見返し（前）にママの少女時代のスナップ写真（モノクロ）の数々。
　元気ではち切れんばかりの笑顔の数々。
　扉絵は、ママと仲良しだった犬のアイリーンがママのローラースケートとじゃれ合っている絵。
　
　ママにもね
　ママにも　あなたみたいな　ちいさいころが　あったのよ。

　から始まります。
　仲良しのルビー、犬のアイリーン。
　サーカスごっこ。
　ローラースケート。
　ごみバケツのふたの上でのタップダンス。
　大きな木の穴の秘密の隠し場所。
　
　少女時代のママが、おばあちゃまに愛され、毎日を楽しく陽気に溌剌と過ごしてきたかが、娘ケイティーに語られています。
　なかでも、弟のバースデーケーキに載っている、バラの砂糖菓子を弟を説得し取り上げようとしているシーンは笑えます。
　新しいくつを買ってもらった夜に、嬉しくてはいたまま眠っているシーンも可愛らしい。

　終盤、お気に入りの人形やぬいぐるみに、皆同じ名前を付けてかわいがっていた、その名がケイティー。
　なるほど、あったかいお話の閉じ方だなぁとおもいました。

　見返し（後）には、現在のママとケイティーのスナップ（カラー）の数々。
　絵に惹かれて、手に取りました。
　往年のコカコーラのポスターに出てくるようなアメリカンの表情豊かな描写が、このストーリーにピッタリだと思います。
　
　「ははは、ちさいころどうだった？」と息子に聞かれ、「ケガをして血が出ても、家へ帰らず暗くなるまで遊んでいたよ。スカートはあんまりはかなかったなぁ。」と私。「困った子だな〜。」とニヤリと息子。