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野菜忍列伝其の三 なすの与太郎」 パパの声

野菜忍列伝其の三 なすの与太郎 作・絵:川端誠
出版社:BL出版 BL出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2009年09月
ISBN:9784776403746
評価スコア 4.45
評価ランキング 11,052
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  • 水ナスもいいですよ

     私が生まれた大阪・岸和田は泉州とも呼ばれているのですが、そこにはおいしい水ナスという野菜があります。
     私が子どもだったうんと昔、水ナスなんていつもあった、どこにでもある(と思っていた)野菜だったのですが、今や全国的な名産品のひとつになっています。
     東京で買おうと思えば、百貨店に行かないといけない。
     おいおい、水ナスがそんなにえらくなってどうするの? みたいな気持ちですが、おいしいのだから仕方がない。

     ナスは野菜の中でも料理のバリエーションの多い方です。
     この絵本の裏表紙の中に、「茄子料理づくし」が載っています。
     茄子のぬか漬け、米茄子の田楽、焼ナス、麻婆茄子、など、たくさん、たくさん。
     それにナスはその色がいい。
     独特の紫色。
     あんな顔色をした人がいたら驚くでしょうが、この絵本の主人公なすの与太郎じいさんは、ナスですから紫色の顔をして、頭にちょうんまげのようにヘタをのせています。
     様になっているから不思議です。
     ある日、与太郎じいさんは孫の小茄子ちゃんに昔話をせがまれて、自身の弓の修業の話を始めます。
     子どもたちは知らないかもしれませんが、昔那須与一というたいへん有名な弓の名手がいたので、ナスつながりの話になっています。

     奇想天外な与太郎じいさんの話が終わったあとに、近所に住む茶人千休利さんがたずねてきます。
     キュウリというだけあって、顔は長く、まさにキュウリ顔。
     しかも、この休利さんは、昔の茶の名人千利休にかけています。
     この二人のことを紹介するだけで、この絵本の面白さがわかるような気がします。
     ナスが嫌いという子どもに、ナスの美味しさをわかってもらうのに、与太郎じいさんの話はいいかもしれません。
     ナスの色であったり、形であったり、色々な物語ができそうな気がします。
     野菜は身体にいいし、なによりも生産者さんの気持ちがはいっています。
     こういう絵本を読みながら、野菜に親しんでもらいたいと思います。

     今年も故郷から水ナスを頂戴しました。

    投稿日:2015/06/07

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