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キング牧師の力づよいことば」 みんなの声

キング牧師の力づよいことば 作:ドリーン・ラパポート
絵:ブライアン・コリアー
訳:もりうち すみこ
出版社:国土社 国土社の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:2002年11月
ISBN:9784337062412
評価スコア 4.75
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みんなの声 総数 7
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  • 骨太の作品

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 東京都
    • 男の子12歳、男の子6歳

    2002年のコールデコット賞オナー賞受賞作品。
    絵を描いたブライアン・コリアーは、2006年に「ローザ」でもコールデコット賞オナー賞を受賞しています。
    原題は、Martin’s Big Words: the Life of Dr. Martin Luther King Jr.

    物語は、キング牧師が小さい頃の出来事から始まります。
    「White Only」という標識は、白人専用ということ。
    その標識を見て、暗い気持ちになったときに、かあさんの語った言葉が秀逸です。
    「あなたは いいこよ。
     だれにも まけないくらい」
    また、キング牧師のとうさんは、牧師であったとのこと。
    そんな幼少を鑑みると、キング牧師に対する親としての教育が素晴らしかったのだと思わずにいられません。
    幼い頃に心に届いた言霊が、後のキング牧師の力強い言葉の源になっている気がしてならないのです。
    果たして自分は、そんなことを子供に語っているのか?考えずにはいられませんでした。

    それからのキング牧師の半生が、象徴的な事件と、その時発した言葉とで綴られていくのですが、実にその言葉が心に響きます。
    言葉の持つ力を、改めて認識することになる、そんな作品です。

    正統派の伝記のスタイルなのですが、コラージュで描かれた絵は、とてもお洒落であり、しかも、骨太な印象です。
    その一枚一枚に、キング牧師の力強い意志が感じられ、いつまでも魅入ってしまうことでしょう。
    人種のるつぼを表現したステンドグラスが、ところどころに配されていて、実に効果的な演出を醸し出しています。

    短い作品ですが、キング牧師を知るきっかけ以上になる作品です。
    絵本と侮るかなれと声を大にして言いたい、小学校高学年以上に超オススメの作品です。

    投稿日:2011/05/07

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    2
  • 南北戦争から約100年たっているのに

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子21歳、女の子16歳

    いつも活動している小学校の読み聞かせの仲間に、この作品がすごく好きな人がいて、何年かに一度は高学年の子ども達に読んでいたので、ずいぶん前から知っていましたが、感想は書いたことがなかったみたいです。

    先日今年の課題図書である「ハーレムの闘う本屋 ルイス・ミショーの生涯」を読んで、当時のアメリカのことがもっと突っ込んで知りたくなったので、この本を読み直しました。
    余談ですが、ルイス・ミショーは、同世代の黒人指導者としては“マルコムX”派だったらしいですが、このキング牧師とも面識はあり、ルイス・ミショーのお兄さんである宣教師「ライトフット」は、キング牧師と親交が深かったようです。

    この作品は2002年全米図書館協会の「コレッタ・スコット・キング・オナー賞、
    2001年にニューヨークタイムズブックレヴュー優秀絵本選定、
    2002年にコールでコット・オナー賞を受賞しています。(本の後ろに書いてあります)
    伝記絵本としては、とてもメジャーな作品です。
    絵本の造り(構成・見せ方の演出)はしっかりしていて、読みやすいです。
    巻末にはキング牧師(マーティン・ルーサー・キング)の年表(何年に生まれて、何年に何が起きたかわかる一覧)が書いてあります。

    この年表を見て最初に感じたことは、リンカーンが奴隷解放宣言をしたのが1962年、南北戦争が1961年〜1965年に起き、この後合衆国憲法で、奴隷制度禁止などが承認されましたが、
    それから約100年もたっているのに、黒人の自由を求める運動(公民権運動)の指導者であったキング牧師は暗殺されてしまったこと!

    大きな国のなかで差別をなくしたり、人の考えたかを変えたりするのは途方もない長い時間が必要なのだと改めて感じました。


    絵はとてもはっきりしていて遠目が利きますし、必要以上に文章も長くないので、大変読みやすいです。高学年から中高生のお子さんたちの読み聞かせにお薦めです。

    投稿日:2016/06/07

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    1
  • 悲しいのは 今でもアメリカで黒人が警官に殺される事件が 後を絶たずにあることです
    このお話のキング牧師は「にくしみは にくしみを ひきおこします。
    愛だけが にくしみを けしさりことが できるのです」そう述べています

    1955年にモンゴメリーの黒人たちは バスに乗っていた少女が 白人に席を譲らなかったという理由で 逮捕されたことに対して 381日の間 バスに乗らずに 歩いて 抗議し 
    アメリカ南部の 黒人たちが 自由に生活する権利を訴え続けました

    もちろんマーティンキング牧師もです

    「愛だけが あらゆる問題をかいけつする たった一つの ガギなのです」

    そして 「白人専用」の標識はなくなりました
    しかし ストライキをしていた テネシー州のメンフィスで 銃でうたれて 命を落としたキング牧師

    黒人差別が今なおアメリカで残っているのは 悲しい事実ですね

    深いお話ですが・・・・
    人間はどうして 戦争をし 人を殺すのでしょう
    私たちの 大きな おおきな 課題です
    もちろんスポーツ  オリンピックなどで 世界自由が仲良くしようといううごきもありますが・・・・・
    人種差別のない世の中を 子どもたちにも しっかり伝え これから生きる私たちが平和な世の中を目指さなければと 思います

    投稿日:2015/05/14

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    1
  • 人種差別問題を絵本で学ぶ

    • ムスカンさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子7歳、女の子2歳

    先日読んだ『リンカーンとダグラス』に引き続き、
    人種差別問題に取り組む人の絵本第二弾。

    折しも南アのネルソン・マンデラ逝去のニュースなんかも流れ、
    人種差別撤廃を熱く語る?息子のハートに火をつける一冊となりました。

    キング牧師の力強い言葉といえば、
    英語の教科書でも学んだ、
    ”I have a dream!”が有名ですが、
    英語の教科書では出てこなかった、
    幼少期の話や、当時のアメリカの街を描写した絵が
    とても印象的です。

    特に、トイレやバスなんかまでが、
    白人専用と黒人専用に分かれていたことは、
    7歳の息子にはとてもショックだったようです。

    このときショックを受けた気持ちを、これからも大切にしてほしい。
    人間はみな等しく人間であり平等であるということ、
    当たり前の感覚としてずっと持ち続けていてほしいと
    親として強く思いました。

    投稿日:2013/12/09

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    1
  • 差別と偏見と

    キング牧師の演説を英語教材の中で聞いたことがあります。そしてその声の響きは忘れることなく私の中に残っています。そのぐらいに伝えたいことが伝わってくる演説でした。

    伝記絵本を調べていくうちにこの本を見つけました。先に『ローザ』を読んでいましたが、絵が『ローザ』と同じ人であることを知ったのはこの絵本ナビのレビューを読んでからです。

    数日前『あなたはそっとやってくる』というユダヤ人の少女と黒人の少年のラブストーリーを読んだ時に、まだまだ黒人に対しての根強い差別と偏見があることを感じました。

    ローザ・パークスがバスの中で白人に席を譲らなかったことから、権利を勝ち取るために黒人たちが立ち上がり「白人専用」の標識が消えるまでに10年。その10年という途方もなく長い年月がかかったことに驚きましたが、その前の340年というもっと長い間にも黒人たちの忍従の日々があったのです。

    キング牧師の力強い言葉と共に迫力のある絵。特に「愛こそがあらゆる問題をかいけつするたったひとつのカギなのです」という場面ではがっちりと手が握られているのが印象に残りました。

    たとえ殴られたとしてもこちらからは殴り返すことはしない。その強い意志の象徴にも感じます。

    差別と偏見はいつなくなるのでしょう。歴史を正しく知ること、差別と偏見のない世界がくることを信じること、それ以外にも私たちは考え行動していくことはたくさんあるのでしょう。これまで以上にキング牧師の一生について知りたくなりました。

    投稿日:2013/09/22

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    1
  • 力強いメッセージにうたれます

    あくの強いコラージュによる絵とメッセージ。
    何度か手にしては、後回しにしていた本です。
    ノーベル平和賞を授与されたマーチン・ルーサー・キング・ジュニア。
    父と同じ牧師になり、人種差別に苦しみ解放を切望する黒人の仲間たちに、平和と愛を通して運動を成功させようと、強いメッセージを送り続けます。
    そんなキング牧師の生涯と、刻まれた言葉の数々。
    ブライアン・コリアの絵とからも力強いビートが響いてきます。
    『ローザ』も描いたブライアン・コリアですが、自身の思いにも激しいものがあるのでしょう。
    考えると、絵本の中には多くの黒人問題や人種差別を扱った本があります。
    『ローザ』をはじめ、『ぼくの図書館カード』、『ぼくが一番望むこと』、『わたしの特別の場所』、『ヘンリー・ブラウンの誕生日』…。
    そんな絵本に心打たれた人ならば、この絵本の響きがストレートに伝わってくると思います。

    投稿日:2011/06/12

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  • 事実を知って私たちは・・・・・

    この時期、この学年でよく読む本です。
    最初表紙の絵に笑っていた子達、黒人と白人の差別があったこと自体を知らない子達が、読み進めていくうちに心に染み渡っていくような空気感を感じ本の内容だけでなく、子ども達が今いる空間で一人ひとり何かを感じてくれたらいいなと思っています

    投稿日:2009/10/29

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