もっとおおきな たいほうを」 みんなの声

もっとおおきな たいほうを 作・絵:二見 正直
出版社:福音館書店
税込価格:\1,320
発行日:2009年11月
ISBN:9784834024753
評価スコア 4.66
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みんなの声 総数 66
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66件見つかりました

  • 戦争にいたる神髄

    大きな大砲を打ちたい王様
    撃ってみたところ、相手はもっと大きな大砲を持ってきて・・・。
    大砲の大きさで相手の上を行こうと
    お互い「もっとおおきく」と大砲を作り続けます・・。

    結局、相手の大砲は魔法で作った張りぼてで
    手元には無駄なものが残る・・という流れ。
    それを使う場所を探しに行かなかった王様はえらかった。

    最後は面白話に落とし込まれる展開ですが
    戦争って、こんなことから大きくに発展するのかも・・と
    「おもしろ」の後ろに隠れた「不穏」も感じてしまう
    深読みできる一冊です。

    投稿日:2025/07/14

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  • 戦いだ〜!!

    王様は大砲を一つ持っていましたが

    お気に入りなので打ちたくて仕方なかったんですが、

    戦争がなかったので打つことができません。

    チャンスを待っていた最中

    川で勝手に魚を取ってるきつねがいると

    けらいが言ってきたのです。

    ピンクの魚は王様の大好物なのです。

    生意気なきつねを追っ払うために

    大砲でドカンと一発打ち上げました。

    魚を取るのをやめてきてねは逃げていきました。

    このお話はこうやってちょっとしたことで

    王様が大砲を打つお話なのかー・・・と思いました。

    が、違いました。

    そこからきつねと王様の戦いが始まりました。

    ある意味戦争かもしれません。

    それくらいずーっと一つの川を挟んで

    王様ときつねの戦いが蹴り広げられます。

    きつねと王様の表情が

    とても豊かで面白かったです。

    投稿日:2022/11/21

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  • 小さな子も楽しめる♪

    タイトルからして戦争のシリアスなお話かと思いましたが読んでみると小さな子も楽しんで読める「大きさ比べ」のお話でした。もっと年齢が高くなると、ささいな出来事が戦争のきっかけになることや、どんどんエスカレートしていく大砲の大きさなどに、また別の思いを巡らせるいいきっかけにもなるかもしれません。

    我が家では6歳の娘に読んだので、単純に大きな大砲に「わぁ!」と驚いて楽しんでいました。ラストの穏やかさも良かったと思います。読む年齢によって受け止め方が違う絵本だと思いました。

    投稿日:2021/10/15

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  • 世界の核保有問題…

    これは、現代の核やミサイルの開発問題の比喩でしょうか…。お互いにどんどん大きな武器をもってけん制しあう、まるで、そうとしか思えませんよね。キツネが化かすなんてのも…。
    武器ではなく、話し合いでという教訓などと重く考えないで楽しめばよいのかな…

    投稿日:2021/09/20

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  • 滑稽な争い

    なんとも滑稽な争いを描いたお話です。
    お気に入りの大砲を撃ちたくてたまらない王さま。
    ある日、きつねが川で王さまのお気に入りの魚をとろうとしたから、さあ大変。
    王さまは空に向かって大砲を撃ち、逃げていったきつね。ホッとしたのも束の間。次の瞬間、きつねはもっと大きな大砲をもって現れたのです。
    それからは、もっともっとと互いに、更に大きな大砲を作り続けるのですが、最後は………
    なんとも無意味で滑稽な争いでしたね。
    王さまはもう大砲を撃ちたいと思わなくなったようですし、裏表紙ではきつねと和解したと感じられる絵が描かれているのが良かったです。

    投稿日:2021/03/08

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  • もっと読みたい!

    最高です。
    我が家のメンバー全員、この作品が好きで、どの学年の読みかたりに持って行っても概ね好評です。

    風刺の効いたストーリーですが、全く嫌味がなく、楽しく読むことができます。
    なんといっても、絵とことばの分かりやすさが良いのかもしれません。
    王さまの愚かで強欲な態度と、キツネの強かでユーモアのある態度との対比が、視覚的にも聴覚的にもストレートに飛び込んできて、物語に引き込まれるのです。

    ハラハラどきどきしながら読み進めて行き、ラストの平和的な解決にほっと安心して、あ〜面白かった!となります。

    あまりに面白いので、作者の二見氏の他の作品も読んでみたいと思うのですが、書店や図書館では全く見かけず…こちらのサイトの一覧によると、かなりの寡作ですね。
    ほんの2年ほど前に出た新刊もあるようですので、これからぜひ読んでみたいです。

    投稿日:2020/06/04

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  • 大切なことは?

    絵も内容もとても面白かったです。
    5歳の娘も大笑いでした。
    読み聞かせでも聞きましたが、とても盛り上がっていました。

    相手に負けないように、もっともっと大きな大砲を!!
    大砲の数で勝負!
    大砲の派手さで勝負!
    全く意味のない争いです。
    大切なことは結末にあるのかもしれませんね。

    投稿日:2019/01/15

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  • 恐ろしい道具

    持っていると試してみたくなる、恐ろしい道具。
    それが武器というもの。

    王様は争いたいとは思っていなかったけれど、
    手元に大砲があったがために、
    撃ってみたり、大きさで競ったりと、
    無意味な争いを続けることになってしまった。

    最終的には平和的なオチをつけていますが、
    これが現実であれば、
    国は疲弊し、クーデターや革命が起こってもおかしくないですよね。

    武器というものがいかに人を惑わせるかが、
    コメディタッチですがよく分かるお話なのではないかと思いました。

    投稿日:2018/08/19

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  • どの国の王様もこうだったら…

    『おうさまはこのたいほうがたいへんおきにいりで、これをうちたくてうちたくてしかたがなかったのですが、せんそうがなかったのでうてませんでした。』
    という一節がゾッとしますね!そんな血の気の多いおうさまはとっても怖いです。権力者というものはそんなものでしょうか。そしておうさまのだいこうぶつのピンクのさかなをとって食べていることを理由におうさまが戦争を仕掛けます。怖い怖い。
    しかし、きつねも然る者より大きいたいほう、よりたくさんのたいほうで打ち返してくるところが痛快です。最後は…。
    どのおうさまもこんな風に茶目っ気たっぷりの終止符を打ってくれるなら世の中に戦争が起こらなくていいのに、って思いました。

    投稿日:2018/05/16

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  • ストーリーも描きこまれた絵もおもしろい

    • じっこさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 女の子5歳、男の子1歳

    王様とキツネの大砲の対決です。初めは大きさで競っていましたが、だんだんと形のおもしろさや重さなどで競い合うように・・・。これがおもしろいです。王様側のリアクションもおもしろいので必見です。
    大砲なんて物騒なものはでてきますが、最後はほのぼのする終わり方です。最後のページでほっとします。娘もおもしろいと言って何度も読んでいました。
    戦争のむなしさみたいなものが裏テーマなのかもしれませんが、そういうのは関係なしでも、普通に楽しめます。

    投稿日:2017/02/01

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