予備知識なく、ただセンダックの絵に惹かれて読みました。お芝居を見ているような感覚でテンポよくストーリーが進むので、子どもたちも大興奮。躍動感のある挿絵をまじまじとみたり、セリフをマネしたりと夢中になっていました。
読後、ナチスの強制収容所で子どもたちが演じたオペラが題材となっていると知り、作者の重いメッセージを感じてドキッとしました。それを知ってから読み直すと、また深く考えさせられます。
子どもたちはまだ物語の背景は理解せず、ただ楽しいお芝居のような絵本ということでお気に入りです。でも今はそれでいいかなと思います。本棚に置いておけば、成長の過程でいつかまた自然と理解してくれる日が来ると思うので。