不思議なお話だけれど心が温まる,静かな夜に読むのにぴったりの絵本だなと思いました.
助けてくれたマサコちゃんのところに夜中にお礼を言うためにたずねてきたキツネの親子.お礼にプレゼントしようとしたのが自分のシッポというのが,マサコちゃん同様,私もびっくりしました.マサコちゃんが気に入らないのだと勘違いしたキツネが,襟巻きにもなるし,はたきにも使えるし,と一生懸命に説明してる姿がかわいくてほほえましかったです.
誰かのために何かをしてあげることも,誰かに親切にしてもらってお礼を言うこともどちらもすごく大事なことだと思います.そのどちらも人を温かい気持ちにしてくれるということが伝わる素敵な絵本でした.