上の子が興味を示して「ひとりで読む。この作者って、誰?」というので、本を渡した時「“泣いた赤おに”を書いた作者だよ」と、答えたら、びっくりしていました。
「泣いた赤おに」は日本の昔話だと思っていたそうです。
私もかなり最近まで、そう思っていましたけど…。
海外で「泣いた赤おに」は日本文学の英訳として、とてもポピュラーな作品らしいです。(話が逸れました)
後書きを読むと、この浜田広介という方はアンデルセンやトルストイの文学を読みふけって楽しんだようです。
なので、昔ばなしぽい物語性や、語り口調はそれらの作品から身につけられたのでしょうね。
1話1話はとても短いもので、文章の言葉がとてもきれいな日本語で書かれていることに一番驚きました。
きれいな日本語で書かれているのに、ちっとも堅苦しくなく、
すごく読みやすかったことも!
1人読みなら、小学校低学年から高学年までお薦めします。
優しい童話が多いので、この作品はどちらかというと、女の子の方が好みかもしれません。