図書館のお勧めリストにあって、息子がこの本を読みたいと言うので借りてきました。息子は児童書とは思わずに絵本と思ったようです。
息子が一人で読みだしたのですが、途中で読んでと言ってきました。
四年生になったカオル。席替えでクラスでサイテーと呼ばれているソメヤの隣になります。ソメヤはテストは覗くし唾飛ばしが武器なのです。
カオルの視点からだけでなく、ソメヤの視点からも描かれているので公平な感じがしました。
いい子と見られていたカオルがそうではない自分を出していくところが印象に残りました。
どちらかというとカオル側の心情に私は感情移入して読んだのですが、後半のカオルのことを思うソメヤの気持ち、ラストは涙が出てきました。
子どもって皮膚感覚というのか、この子は信頼できる、裏切らないというのを感じているものだというのは思いました。
息子は息子なりに共感して読んでいたようですが、私は子ども時代にタイムスリップして読んでいた気がします。
この作家さん、女性なのでしょうか。カオルの心情がよく描けていると思いました。