松岡享子さん訳の本ということで前から読みたかったのですが、近くの図書館にもなく絶版ということで、相互貸借で借りていただきました。
絵の感じが「大草原の小さな家」を彷彿とさせます。というのもヘムロック山、厳しい冬という大自然の中に生きる少年のお話ということで似たものを感じるからです。
8歳のジョナサンがもうじき春という頃、大きなおなべをおばさんの家に借りに行くおつかいを任されます。
ジョナサンはヘムロック山にはくまがいるという話を聞いているので、内心はドキドキしています。
ジョナサンがくま払いのように何度も歌を歌う場面が印象に残ります。
この辺の歌のリズムは黙読するようにも読み聞かせしてもらった方が、ジョナサンのドキドキ感がより一層響いてくるので、児童書ですが読み聞かせの方が向いているように思います。
8歳ということで息子と同年齢の子どものお話なのですが、もう少し低い年齢でもというのか低い年齢の方が、初めてのおつかいのドキドキが感じられて、ジョナサンの気持ちにもっと感情移入できるのかもしれないと思いました。
親の方で先に読んでおいて、適当な時期に読み聞かせしてあげたい本だと思います。