もうなかないよ、クリズラ もうなかないよ、クリズラ
作: ゼバスティアン・ロート 訳: 平野 卿子  出版社: 冨山房 冨山房の特集ページがあります!
読み手の年齢を選ばない子どもから大人まで、それぞれの感性で理解してうけとめる事のできる「みんなの本」です。

「The Boy of the Three−Year Nap」 みんなの声

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  • アメリカ人が描いた日本の昔話絵本

    邦訳では『さんねんねたろう』。探し訪ねたら絶版とのこと。やむなく原書に挑戦したらけっこうはまってしまった。
    ダイアン・スナイダーが文を書き、アレン・セイが絵を描いているのだが、この絵本でコルデコット賞を受賞したそうである。
    スナイダーについては良く分からないが、セイは日系アメリカ人。日本に生まれ日本で育っているが、日本人のおじいさんがアメリカ渡航したところから日本とアメリカ二つの祖国を持つことになったようである。
    それだからか、セイは日本へのこだわり、日本文化への愛着がとても強い。
    この絵本はそんなところから生まれたようである。

    舞台は岐阜県長良川の辺。
    やもめ暮らしの母親と、怠け者の太郎が住んでいる。
    食っちゃ寝、食っちゃ寝で生活している太郎が、氏神に化けて、米商人の父親にお告げといって太郎と娘を結婚させるようにしむける。
    なまけのもののようで、けっこう知恵が働くのである。
    そして、太郎は幸せに暮らすというお話。

    外国人から見た日本文化的な部分もあるのだが、素晴らしい作品である。
    肝心な日本人にあまり評価されていないようなのが残念である。

    掲載日:2010/06/06

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