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ぬすみ聞き 運命に耳をすまして」 みんなの声

ぬすみ聞き 運命に耳をすまして 作:グロリア・ウィーラン
絵:マイク・ベニー
訳:もりうちすみこ
出版社:光村教育図書 光村教育図書の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:2010年06月
ISBN:9784895728102
評価スコア 4.71
評価ランキング 1,535
みんなの声 総数 6
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  • どれいせいどがなくなってよかった

    どれいの子たちが、ぬすみ聞きをするので、見つからないかとドキドキしました。

    どれいだから、お金で売られたり買われたりするのがしんじられませんでした。

    しゅじんが、牛よりもどれいの方がやすいからと言ったのでびっくりしました。

    人間が牛よりもやすいということがあるのかと思いおどろきました。

    どれいだから、おとうさんやおかあさんが売られて親子なのにはなればなれになるのがかわいそうでした。

    どれいせいどがなくなってよかったと思いました。

    投稿日:2011/01/28

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    3
  • 高学年はもとより中高生にも薦めたい作品

     『ぼくが一番望むこと』の少年ブッカーの時代より少し前の時代のアメリカ南部の州のお話だと思います。
     リンカーンが大統領に就任し南北戦争が始まり(1861年)、「奴隷解放宣言」(1863年)を発表した頃でこのお話が終わっています。
     この作品の〈はじめに〉は、お子さんがお話の内容を理解する上で、大変参考になる文だと思います。
     「奴隷」という言葉を文字にしたり、音に発したりすることも腹立たしいけれども、この事実を知る上では伝えなくてはならないことだと思います。
     “ぬすみ聞き”は、人として決して行ってはいけない恥ずべき行為ですが、自由も人権も与えられなかったエラ・メイら奴隷にとっては、残酷な運命に立ちむかうための精一杯の方法であったということが理解できると思います。

     主従関係や醜い差別の様子が、主人公のエラ・メイの生活の周辺から明確に伝わってきますが、当時の奴隷の人々の希望を捨てない力強さや、子どもたちの明るさに少々救われました。
     ラストのとうさんの一言は、差別の残る現代にもグサリと突き刺された楔のように感じられました。

     高学年はもとより中高生にも薦めたい作品です。

    投稿日:2010/08/14

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    1
  • 表情から心の内がわかります。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子17歳、女の子12歳、

    「運命に耳をすまして」という副題がついていました。
    流行というわけではなく、今だからこそあの頃のことを描けるし、知らなかった子どもたちに伝えておきたい。ということなのだと思いますが、「奴隷制度」を推奨していた当時のアメリカ社会のことを風刺した作品が多く出版されています。
    この作品もその1つです。

    マイク・ベニーさんの描く登場人物たちの表情がとても生き生きしているなと思ったら、
    人物画を得意とされるイラストレーターさんだとか……。なるほどなぁと思いました。

    お話の途中で奴隷の家族に支給される冬用の衣服があまりにも粗末なもので、主人公エラ・メイの家族ががっかりしているシーンと、
    その同じ部屋の中。
    ラストの方で、家族みんなが歓喜の声をあげているシーンとの表情の違いから、彼らの心の内を思い知ることができました。

    小学校の高学年くらいからなら、十分伝わる内容だと思います。

    投稿日:2012/09/19

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  • 忘れてはならない歴史

    綿花に埋め尽くされた畑にたたずむ少女の後姿が描かれた表紙。
    空は晴天なのにとても寂しげなその後姿にとても心をひかれました。
    「ぬすみ聞き」というタイトルも、絵本のタイトルらしからぬ響きで気になりました。

    表紙をひらくと、最初にとびこんでくる「はじめに」というページ。
    そこで、この本が描かれた背景が説明されています。
    アメリカで奴隷制度が認められていた時代のお話だったのです。

    ぬすみ聞きすること。
    決して褒められた行為ではないですし、現在では犯罪にもなります。
    でもそれをしなければならなかった極限の状況、そんなひどい状況が存在した時代が確かにあったということ。ほんとうに悲しいことです。

    読んでいる途中で、子どもの頃に読んだ「アンクル・トムの小屋」のお話を思い出しました。
    最後のページの解説で、「アンクル・トムの小屋」の出版がリンカーンが大統領となる8年前だったこと、南北戦争後に奴隷解放が制度的には行われたけれども、その後も差別は続いたことなどが書かれています。

    今は自由の国を標榜するアメリカ、現在の大統領は初めてのアフリカ系アメリカ人であることを考えると、隔世の感がありますね。
    でも、この本に描かれているのは、忘れてはならない歴史の一つだと思います。
    こういう歴史があって、現在がある。そのことを子ども達にも伝えていかなければ、、、と思いました。

    投稿日:2011/02/25

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  • 身を守るためのぬすみ聞き

    差別や戦争などの作品をどの時期に息子に手渡していくのか、それはいつも考えることです。

    この本は高学年向けの読み聞かせのお薦めリストにもあったことや、新刊で見かけた時から読んでみたいと思っていました。

    それにしても、光村教育図書の作品は朝読書の読み聞かせにぴったりそうなラインナップを次々と出版されていて、

    さすがに教科書会社だなあと思い読んでいます。

    図書館の光村の棚に行けば、高学年向けの本が何かは見つかりそうです。

    さて、この作品ですが、息子に読み聞かせをしました。

    同じようにな年頃の子どもたちが、朝早くから労働をさせられ、奴隷という制度に縛られて、また自分たちの身を守るためにぬすみ聞きをしなくてはいけないこと。

    息子は絵をしっかりと見て、また子どもたちの身に自分を置き変えてじっと聞いていました。

    このような時代に奴隷だった子どもたちのことを思うと本当に心が痛みます。

    『ローザ』などを読むと、奴隷制度が終わっても差別は長く残ったようですし、

    今でもまだあるでしょう。

    そのことを考え合わせながら、息子たちが大きくなる頃には、どのような世の中になっているだろう、今よりも良い世の中であってほしいと願わずにはいられませんでした。

    投稿日:2011/01/28

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  • 人がモノであった時代

    黒人には、自分たちがモノであった時代があります。
    モノのように売り飛ばされたから家族が家族として安心することはできませんでした。
    そして、自分たちは馬より安かったのです。
    奴隷という身分の人たちの運命は自分たちでは決められません。
    だから、自分たちの主の話をぬすみ聞きしながら一喜一憂したのでしょう。
    「ぬすみ聞き」は良いことではありません。
    しかし、この本ではあえて「ぬすみ聞き」の言葉に黒人問題の重さをゆだねました。
    訴えるような本ではないから、読者の心に染みこんでいきます。
    最後にリンカーンの大統領就任が出てきます。
    これから黒人が人間であるために様々な戦いが始まります。
    絵本の家族もこの後決して喜びで満ち足りた生活ではなかったでしょう。
    イントロダクションと最後の年譜。
    すべてを含めてこの本は成り立っていると思います。

    投稿日:2010/09/16

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