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約束 「無言館」への坂をのぼって自信を持っておすすめしたい みんなの声

約束 「無言館」への坂をのぼって 作:窪島 誠一郎
出版社:アリス館 アリス館の特集ページがあります!
税込価格:\1,540
発行日:2010年06月
ISBN:9784752005025
評価スコア 4.5
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  • 勝手にほろりと涙がでました。

    絵本なのですが、実際は絵本ではありません。
    私はあんまり作家とか美術家とかに詳しくないので、作者の窪島誠一郎さんのことを
    知りませんでしたが、この窪島誠一郎さんと言う人が、長野県上田市に1997年に建てた、
    本当はもっともっと絵を描きたかったのに戦争に行かなければならなかった人達、
    しかも生きて戻って来れなかった人たちの絵を遺族から集めて展示している美術館
    「無言館」をつくるまでの話が書かれています。


    「無言館」という名前の由来、それは、

    なぜ「無言館」っていう名をつけたかって?
    だって 戦死した画学生さんの絵の前に立ったら
    悲しくて くやしくて つらくて
    なにもいえなくなっちゃうんだもの
    黙るしかないんだもの

    でも
    たくさんの人たちに
    「無言館」にきてほしい
    そして黙って
    画学生さんの絵の前に立ってほしい (本文抜粋)

    と書いてありました。
    本当、どんなに無念だったことでしょう。
    涙が勝手にほろりとでました。
    この人たちの命と夢の犠牲があっての今の平和なんだと、改めて思わされました。

    是非、一度、敬意を持って訪れたいと思います。
    みなさんにも是非、読んでもらいたい本です。

    投稿日:2011/03/08

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  • その志を曲げねばならなかった方故に

     昨年は『春さんのスケッチブック』そして今年はこの作品に出会えました。
     1997年、長野県上田市塩田平に戦没画学生の慰霊美術館を開設し現館主の窪島先生の絵本です。
     ご自分の生い立ちから「無言館」開設までのお話です。
     中学2年当時の担任の先生の励ましで芸術家を目指すも、貧しい家庭環境のため,その志を曲げねばならなかった窪島先生故に、この美術館の設立が具現化したのだと思いました。
     「無言館」の存在をご存じない方も、この作品を通し“戦争”や“生きる”ということについて考えさせられる作品だと思います。
     息子もタイトルを見て「あ〜、無言館を作った人の絵本なの?」と静かに読んでいました。

    投稿日:2010/08/07

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    1
  • 戦没画家の思いを集めて

    この絵本を見るまで、無言館の存在も知らなかったのです。
    戦没画家の作品の収集の意味、作品たちに込められた命の叫び、遺族の思い、様々な重さが伝わってくるのですが、この絵本は窪島さんの生きてきた軌跡そのもの。
    窪島さんの生い立ちから、画家との出会いそして、戦没画家を訪ね歩くまでがぎっしりと埋められています。
    窪島さんにとってどこかに宿命があったのかと思います。
    私も無言館を訪ねなければという思いにされられた絵本でした。

    一部に無言館の展示作品が紹介されていますが、もっともっと無言館のことを知ればこの絵本がとても大切に思えるはずです。

    数冊の関連図書を読んで見て、子どもたちへのメッセージが見つかりました。

    関連図書
    1.『「無言館」ものがたり』 窪島誠一郎著、講談社、1998
    小学生高学年向け 無言館を作るきっかけ、作品を集めた記録、遺族の思いが伝わってきます。

    2.『「無言館」にいらっしゃい』 窪島誠一郎著、筑摩書房、2006
     無言館の作品を通して、何を感じて欲しいか、中学生へのメッセージ

    3.『無言館−戦没画学生「祈りの絵」』 窪島誠一郎著、講談社、1997
      『無言館を訪ねて−戦没画学生「祈りの絵」第2集』 窪島誠一郎著、講談社、1999
      『無言館の詩−戦没画学生「祈りの絵」第3集』 窪島誠一郎著、講談社、2001
     無言館の作品集とその解説

    4.『傷ついた画布の物語−戦没画学生20の肖像』 窪島誠一郎著、新日本出版社、2008
     無言館に展示される作品の作者にスポットをあてた図書

    5.『無言館はなぜつくられたのか』 野見山暁治、窪島誠一郎対談集、かもがわ出版、2010
     窪島誠一郎が無言館を造るきっかけを作った野見山氏と窪島氏の対談集

    その他多数あり

    投稿日:2010/10/25

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  • 生命(いのち)は失われてしまった……が

    • はしのさん
    • 40代
    • パパ
    • 神奈川県
    • 男の子15歳、女の子13歳

    戦争は、人の夢や希望までも失わせてしまう。
    戦争は、絵を描くことが好きで好きで、絵を愛してやまなかった画学生の命も奪ってしまった。

    しかし、彼らの絵には夢と希望がつまっていた。
    そんな絵を求めて、作者は画学生の遺族を訪ねる旅に出る。
    そうやって集めた絵を展示するために作られた美術館が「無言館」だ。

    余計なものを省き、和紙に水彩で描かれた絵の一枚一枚が、文章と一体となって読み手に問いかける。
    全体的に色調は暗いが、最後のページは希望に満ち溢れ、いつまでも、こんなのどかな風景であってほしいと願ってしまう。

    作者はあとがきで、読者に約束してもらいたいことをいくつか記している。
    「二度と戦争を起こさないこと」
    「自分の生命(いのち)、他者(ひと)の生命、生命あるすべてのものを大切にして生きてゆくこと」
    そうしなければ、この絵本の最後のページは、暗いものになってしまうだろう。

    作者との約束を守るためにも、「無言館」に出かけてみたいと思う。

    小学高学年から中学生に読んで欲しい一冊です。

    投稿日:2010/10/01

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