2歳でかかった性リンパ性白血病を骨髄移植で助かった岡田美穂さん。
何事もなく過ごして、夢見る中学1年生になったとたんに悪性脳性腫瘍に襲われた岡田美穂さん。
平均余命1年と告げられた親が、娘に与えた絵手紙の道具。
それから、入退院を繰り返す闘病生活の中で描いた絵手紙と、お母さんの綴った親子の記録です。
絵がまぶしすぎるのです。
絵とは別に、家族の苦しみや生きている間に思い出をいっぱい詰め込みたい気持ちがひしひしと伝わってくるのです。
苦しみながらもけなげなみぽりん。
残酷にも自分の症状、余命を聞いてしまったみぽりん。
逃げようのない地獄の扉を開けてしまったのに、写真に写った笑顔がまたまぶしいのです。
それでも、束の間だけれど、みぽりんは家族愛としあわせを感じて死んでいったのだと納得することにしたいのです。
生きている自分たちに多くのものを授けるようにして天国にいるみぽりん。
当たり前に日々を過ごしている中学世代に、これほどのメッセージはないでしょう。