「ちいさなもののいのり」 みんなの声

これはファージョンの「詩」を絵本にした作品です｡
後書きを読むとわかりますが、この作品が読んでたのは１９４５年、アメリカの出版社から出版されたそうです。
長い大きな戦争中にファージョンが心に思っていたことを形にしたのかな〜と、思いました。

リズム感のある優しい言葉がいいです。
音読した方がこの本の世界が見えてくる気がします。

古い本？
いえいえ、2010年出版
でも、あとがきを読むと
初版は、1945年
第2次世界大戦終結の時です
その出来事が背景にあることを考えて
読ませていただきました

宗教のような感じも受けますが
純粋な「祈り」を考えた場合
「欲望」ではなくですよ
ちいさなもの・・・こどもの
純粋な「祈り」がこうであったら

この純粋さを
大人なの私達も見習わないと・・・
と、思ってしまいます

絵がとても素敵です
心が浄化される感じです

祈りは誰のために？

多くの場合は、身近な人のために、愛する人のためにかもしれません。

生きとし生けるものすべのものにという壮大な愛でなくても、自然の中にある小さな命の喜びに思わず祈りをささげたくなるかもしれません。

眠る前のゆったりとした時間に優しく読み聞かせしたくなるような絵本です。

絵もとても落ち着いていてかわいらしいです。言葉の響きも優しさを感じます。

「むぎと王様」の作者、ファージョンの作品です。物語、というよりは詩のような感じです。
　ちいさな物へのやさしい視線にしみじみします。
　ファージョンの文章にぴったりの絵もすてきです。セピア色の絵は、気持ちが落ち着きますね。
　原文もレイアウトされているので、読み比べできるのがいいです。

　小さな命や、水、そして子どもたちを「おまもりください」とかみさまに祈ると同時に、私たちも自然や人間関係を大事にしなくてはいけないなと思いました。