タイトルの「100円からできる…」に惹かれて読んでみました。
しばらくして、安易にいくらからできると考えてしまっていい内容なのかと考えました。
確かに、国際協力は大切なことだけれども、そして身近に感じることも大切だけれども。
内容的にはとてもまじめだし、いろいろな国で支援を待っている子どもたちの様子がわかりますし、具体的に日本円でいくらあればということも頭で描けるのです。
でも、何か引っかかるものを感じるもの確かで、知ることは第一歩だし、行動することも大事。
ただ、それを日本円でいくらかと換算するところに、豊かな国のおごりのようなものはないかとそこに引っかかりを感じたのでした。
もう一つ内容的なことで気になったのは、「最悪な労働をしている子ども」という表でした。
そこには「売春・ポルノ」「強制的な子ども兵」とあり、それも事実ではあるのですが、小学三年の息子にそこまでの事実を知らせるのは、ためらわれました。
結局読み聞かせはしてみたものの、そこの表は子どもには見せませんでした。
知るべきことが簡潔にわかりやすくまとめてある点は評価しつつも、やはり何かしら引っかかりを感じた本でした。