2009年のアメリカの作品。
所変わればとは、良く言ったもの。
アメリカには、クリスマスツリーファームと言う農園があって、そこで生木を切ってクリスマスツリーとするのが普通のよう。
日本のクリスマスツリーとは、スケールが違います。
そんなクリスマスファームの1年を描いた作品です。
1月〜12月まで、その月に因んだ動物、鳥、昆虫、植物等が登場するのですが、野生の生物が沢山描かれているのが、驚きです。
特に、11月の七面鳥。
野生の七面鳥が餌を探しにやってくるなんて、想像がなかなか出来ません。
大人でも想像出来ない世界が展開しているのですが、クリスマスツリーを中心に描いた生態系の話は、自然科学の入門編と言ったところ。
生きとし生けるものの営みが、可愛らしい絵と共に語られるというのは、興味深く聞き入ることの出来るものだと思います。
構成、絵、文章のバランスが良く、安心して読み聞かせ出来る作品です。