「ロボット・カミイ」 みんなの声

長いお話なので何日かにわけて読みました。

ダンボールで作ったロボットが動き出します。それだけで息子はおもしろそうでした。ロボットなので、人間社会のことは何もわからず、興味のおもむくままに、ハチャメチャに行動するカミイ。子どもは自分ができないことをカミイがしてくれるのでとても楽しそうに見ていました。

息子と共に驚いたのはカミイが力持ちなところです。椅子も机もひょいひょいと片付けてしまいます。

作品展や劇のお話など園行事が盛り込まれているので、息子にとっては親近感がわくお話だったみたいです。わがままでも優しいところのあるカミイ。カミイの存在感にとても惹き付けられました。

幼稚園で読んでもらって、大好きになり購入しました。
カミィを見てるとわがままで、こまってしまいますがにくめない・・・。まるでわが子を見てるようです。でも、絵本で読んでいてこんな風にお友達が見守ってあげてるのを見て自分ももう少し大きい心で見守らなくては・・・と反省。
そんな風に、いろいろ考えなおさせてくれるのがこの本のいいところだと思いました。
子供は全部読み通すまで真剣に聞いてくれています。

年長組の担任の度に、この童話を読み聞かせて、劇あそびをしたり「ちびぞうとカミイの国」を作ったりしました。カミイのわがままに腹を立てたり、同情したり、ダンプに立ち向かってぺしゃんこになったカミイに対する先生の「カミイはしんだのよ」という言葉に涙したり。子ども達と同じ空間で同じ思いを体験しました。本当にいろいろなことを提供してくれるお話しです。紙芝居にもなっていますが、まず童話を全部聞いてから。絵の少ない本が紙芝居になっていて、まさかこんな形でも楽しめるとは思っていない子ども達の食いつきと表情は忘れられません。

古田先生はかなり前に、私の勤務校で講師をなさっていたそうです。名作『おしいれのぼうけん』はその当時に書かれたとか。私が就職するずう〜っと前のことですが、「古田先生の児童文学を受講して今でも絵本が大好き！」な卒業生が大勢いらっしゃいます。中には絵本を出版された方も。現在「児童文学」の授業はないので、私の担当科目の中で絵本を中心に細々と紹介しています。

幼稚園の園児に紙芝居としてシリーズで読み聞かせしたのがきっかけです。
とにかくかわいいんです！ロボットのカミィ！
愛されるキャラクターです。
そんな子どもも大好きな紙芝居のカミィのお話が絵本でもあるので迷わず手にしました。
こちらは・・子どもが自分で読むには小学生向けなのですが・・紙芝居で親しんでいる子どもさんなら絶対に静かにお話に耳を傾けるはずです。

私としては３４歳からでも楽しめる絵本のシリーズにしてもらいたい１冊です！

ボクが子供のころ買ってもらった絵本です。
カミイがわがままなシーンでは腹を立て、一人ぼっちになってしまうシーンでは同情し、ラストシーン近くでは泣きそうになった記憶があります。
あまりに心が動かされるので、大好きな本でしたが連続して読むことが出来ませんでした。
また、物語の中で自分達で廃材を利用してロボット（カミイ）を作る所やお店屋さんごっこがやけに楽しそうでうらやましく思いました。
ウチの子にも実家から持ってきて読んであげようかな。

カミイは人間のいたずらっこそのもの。心理も複雑なものを持っています。カミイのわがままな言動や、その下で燃えている「みんなとなかよくしたい」「お利巧だと褒められたい、よい子でいたい」という気持ちが読み手にとっても伝わるんですね。読むだけで、子供の世界の付き合いのむずかしさを思い出せる、大人にとっても貴重な童話。

カミイは子どもが紙で作ったロボットです。わがままだけど、泣き虫。とても力持ちです。そのカミイが幼稚園でいろんな騒ぎを起こします…。

ロボットに興味があるせいか、思ったよりも息子の反応が良くて、とても夢中になって聞いています。カミイが信じられないようなわがままなことを大きな声で言ったりするシーンでは、「うわー、そんなの聞きたくないよう〜」と言いながら耳をふさいだりもします。でも、わがままだけどカミイのことは憎めないんですよね。みんなに分かってもらえるシーンでは、にっこりです。

とても長いお話なので、読み聞かせるのが大変でした。だけど、本当にお話が面白くて、息子には「早く続き〜！」と急かされて読みました。おすすめです。

長男は幼稚園で、次男は図書館の紙芝居で、それぞれ読みました。長男は心に残ったのか、帰ってきて「ロボットカミイ、先生が読んでくれた」と珍しく、報告してくれました。
次男は自分でみつけてきて、何度も読むよう、せがまれて、図書館で何度も読まされました。感想をことばにはしませんでしたが、なにかが心に残っているんだなあと思わせられた一冊です。

私が、幼稚園の頃読んでもらった記憶があります。ダンボールのロボットが本当に動いたらどんな面白いだろう。今は、子供に寝る前に少しずつ読んでいます。寝る前に「続きよんで」ともってきます。

子供の頃に読んだ絵本の記憶で一番古いものですが、一番記憶に残っている絵本です。今になって思うのですが、小さい頃にこんな絵本に出会っていたことをとても幸運だったと感じます。子供はもちろん、おとなが読むべき絵本だと思います。いや、本なんて自分が読みたい本をを読めばいいのだから、「読むべき」というのはおかしいかな。でも読んだことのない方はお子さんと一緒に、「一緒に」読んで欲しいです。一緒にカミイを作りたくなりますよ。ぜったいに。