「はえのパトゥーシュ」 ママの声

5歳の長男がこのシリーズが気に入り、読破しました。

この巻の主人公はなんと「はえ」。それも、おもしろおかしくというより、結構淡々とはえの習性を小さな子にもよくわかるように書いています。結局のところ、はえは不潔なもののところにいるんですね。

こんな設定がなかなかないので新鮮でした。

以前にも”にわの小さななかまたち”のシリーズを読んだ事があり親近感が湧いたのでこの絵本を選びました。色使いがとてもユニークで色彩感覚を養える絵本だと思いました。主人公達の表情も豊かに描かれているので見応えがありました。魔法の庭の色々な住人達を見る事が出来て楽しかったです。他のシリーズも読んでみたくなりました。原文のフランス語ではどの様な単語で文章が綴られているのかも興味が湧きました。

「にわの小さななかまたち」シリーズです。

息子はこのシリーズが大好きです。色づかいがとても素敵です。

ハエのパトゥーシュは、ご近所さんのミレイユなどとうまく付きあおうとがんばります。でも、ハエなので、不潔な性格上、嫌われてしまいます。同じハエのニトゥーシュと会い、仲良くなるお話です。

パトォーシュのお顔、何とも憎めず、可愛く感じてしまいます。

人間の世界でも、性格上合う人、合わない人がいますが、無理して付き合うより、自分の気持ちを大切にしていれば、きっといつか、自分と同じような人に出会えるのかな、とちょっと考えさせられました。

はえの女の子パトゥーシュは不潔で周りの虫たちから嫌われていました。
こんな事ではいけないと生活をかえる事にしたのですが、それでもやっぱり好きになってはもらえませんでした。
そんな時はえのニトゥーシュに会い本来の姿に戻ります。

絵はウンガロのデザイナーをやっていたというだけあって色彩が豊かで、ちょっとおしゃれかなと思うのですが、ちょっと受け入れにくい内容かなと思いました。

はえが不潔な生活をしているという事よりも、周りの虫達が明らかにはえを差別していて嫌になりました。
そうとは知らずに気に入られようとしているパトゥーシュがとても悲しく後味の悪いお話でした。