死という大きな問題を乗り越えたシロの姿にはとても感動しました。
みきちゃんが亡くなったということを、シロの視点から「いなくなった」と表現しているのは、シロが死ということをまだ理解していないからだと思いますが、私はこう表現されている点が好きです。
1ページにシロの言葉が1文、という感じで話が展開されていきますが、みきちゃんの声が聞こえてくるところでは、ページ中に言葉が書かれています。降り注ぐ言葉のシャワーを全身に浴びて、涙を流しながら眠っているシロの姿に涙涙です。
可愛いキャラクターと優しい手書きの文字、テンポの良い文章。テーマは死という大きな問題だけれども、少しの重さも感じさせない温かい絵本になっています。
小さなお子さまはもちろん、大人の方にもぜひ読んでいただきたい絵本です。