作者のラリー・デーン・プリマーは、アメリカ出身。
現在まで100冊近い子供向けの本を執筆しているのですが、翻訳本は少ないようです。
原題は、「The Littlest Wolf」
4匹のオオカミの兄妹で、末っ子のオオカミだけ一緒に遊んでいません。
父さんオオカミが理由を聞くと、お兄さん、お姉さんのように、「まっすぐころがれない。はやく走れない。高く跳べない。」という答えがかえってきました。
父さんオオカミは、その姿を見てやって、「それでいい。もっと上手なるのは、大人になってからだ。」と諭してくれます。
出来ないという前に、まずやらせてみる。
そして、褒めてあげる。
不安な心を持つ子供にとって、父さんの言葉は、子供のやろうとする意志を強くし、その背中を押してくれるはず。
そんなことを気づかせてくれる絵本です。
最後の言葉
「このどんぐりは こんなに小さいけれど、それで いいんだ。
このどんぐりが、どんなになるか 知ってるかい?
ほら、こんなに大きな木になるんだよ。」
とても心に響きました。
表紙と裏表紙で、父さんオオカミが末っ子オオカミを肩車している姿も微笑ましいです。
是非、パパに読んでもらいたい絵本です。