ダンボールの箱がどんどんお家になっていく過程が楽しいです。
最初は窓とドアに床、それからテーブルや電気など・・・。
最後にはトイレも出来て二階建てになってしまうんです。
それが本当のお家になってりこちゃんが中に入ってしまう場面では、
大人も子供もあれっと思わされると思います。
その後正義の味方のお人形が現れて、実は喧嘩していたお兄ちゃんの
人形だったという所がいいです。
子供はきっかけひとつで簡単に仲直りできるものなのですね。
読む方も気になっていた兄弟ゲンカ、ほっとする終わり方になっています。
著者の酒井駒子さんは「ぼく おかあさんのこと・・・」という作品も
描かれており、私も子供達も大好きです。