「ワイワイばたけはおおさわぎ」 ママの声

ワイワイさんの大切な畑，でもワイワイさんは入院することに。
畑はどうなってしまう！？
畑に住む虫達がワイワイと大活躍する楽しいお話です。
イラストの虫たちも可愛らしいので（リアルではありません），虫嫌いなお子さんも楽しく読めると思います。

4歳3ヶ月の息子に読んでやりました。畑でいつも当たり前のようにご馳走になっていたのに、おじいさんが入院してしまい、畑が荒れ始めます。それに危機感を感じたむしたちが手入れをするというお話。当たり前のようにあるものがなくなると・・・というちょっとおもしろい視点で描かれています。むしたちでそんなことできるの？とつっこみたくなることもありましたが、助け合うこと、当たり前が当たり前でないことに気づくことが大事なので、あえてそれは息子には言いませんでしたね。こういうことは時々伝えていきたいメッセージのひとつだと思いました。

虫さんたちがおじさんのために頑張って畑仕事をしているのがかわいいタッチで描かれていました。うちにも畑あるのですが、「うちの畑には虫さんたちいないかな〜？」って言って、家の中から覗いているのが、かわいかったです。

ワイワイさんの家のワイワイ畑には、おいしい野菜が沢山実っています。ワイワイさんが、心を込めて育てているからです。沢山の虫や動物たちも、野菜を食べ放題。ワイワイさんに追いかけられても気にしない。
そんなある日、ワイワイさんが入院してしまいます。
虫達は、手入れが出来なくなっってぼろぼろになっていくワイワイさんの畑を見て、みんなで掃除を始めるのでした。

みんなが美味しく野菜を食べられるのは、ワイワイさんのお陰。それに気づいた虫達は、ワイワイさんのためにみんなでお掃除をします。娘は、みんなが協力しあって掃除をするところが大好きです。最初、蜂さんは、なにもしなかったので嫌な虫もいるものだと思いましたが、そのうち蜂さんも手伝うようになりました。（ホッ）
退院したワイワイさんが戻ってきて、自分の畑をみてびっくり。ワイワイさんは不思議がっていましたが、きっと感謝して又美味しい野菜を作ることでしょうね。

日ごろ、忘れがちな感謝する気持ちを育ててくれる絵本ですね。

ワイワイさんの畑を手入れしているムシさんたちの横で、何もしていないハチさん。
でも、みんなが困っていたときは、ちゃんと手を貸してあげ、
ワイワイさんの様子を見に行くところは、とってもやさしいんだなぁ〜と思いました。

このお話、最後はちゃんと、「また、たべさせてね」と言っているところから、結局、最後は、元通り、ワイワイさんに追い立てられることになるムシさんたち。
でも、そんなムシさんたちが、ワイワイさんと、ワイワイさんの畑が大好きなんだなぁ〜と思いました。

長女が好きなつちだよしはるさんの絵本です。
動物が登場する絵本が多いつちださんですが、虫がいっぱい出てくるのは珍しいような気がします。

ワイワイさん（人間のおじいさん）の畑の野菜を食い散らかしていた虫たちが、ワイワイさんの入院をきっかけに、畑の世話をして恩返しします。

生活科で野菜作りをしてる２年生の長女には、とてもタイムリーな内容だったようです。
ワイワイさんと虫たちが、会話をしたりするわけではないけれど、だからこそよけいにリアルで、ほのぼのとします。