「まほうのマフラー」 みんなの声

お父さんのマフラーをまいたとむ君、何だかいつもと違う。
すごい力が湧いてくる。
魔法のマフラーって思った時がこのマフラーとのお別れ。
でもマフラーは、魔法に頼らなくても自分で切り開く力をとむ君にくれた。
グレイニエツさんの絵が素朴で素敵です。
子どもの無邪気さが伝わってきます。
そして、あまんきみこさんの文章は余韻を残します。

子どもにとって、こんな存在感のある親になりたい、と思いました。

｢お月さまってどんなあじ？｣｢クレリア｣で、グレニエイツさんのファンになりました。大好きなあまんさんのお話なので、きっと心があたたかくなるような絵本なんだろうな、と予想して読み始めました。

予想以上でした。
涙が止まらなくなりました。

とうさんのマフラーは、まほうのマフラー。
だって、首に巻いたらね、勇気がぐんぐんわいてくるんだ。
ともだちだって、たくさんできる。
たのしいことが、いっぱいおこる。

ああ、やっぱりそうなんだ！
ラストで、少し強くなったぼくの言葉を噛み締めます。

Ｈ君の卒園式の少し前に、お父さんが突然の事故で亡くなりました。何て言ってあげたらいいのか、言葉が見つかりませんでした。
でもねきっと、ピカピカの１年生になったＨ君を、お父さんは空から応援してると思うよ。
すぐ注文して、Ｈ君の入学祝に贈りたいと思います。

あまんきみこさんの作品なので、あったかいステキなお話だろうと思い手にとりました。

思った通り。とうさんのマフラーをまいたらちょっぴり勇気が出て来て、そのおかげで、お友達もできたし、かあさんのお手伝いもできた。子供ってほんのちょっとまほうがかかると、いろんなことができるようになるんですね。

でもでも、毎日ぼくがマフラーしてったら、とうさんは寒くないのかしら？と思って読んでいたら。最後のページで種明かし。涙が止まらなくなってしまいました。

でも、とうさんのマフラーのまほうはもうとけることはありません。しっかり成長した「ぼく」だから。

お父さんの緑のマフラーを巻くと勇気がでて、がんばれちゃう男の子…。彼の一生懸命がんばっている気持ちが伝わってきて、胸がいっぱいになり、私も一生懸命応援していました。
最後のお父さんお空から見てて…と言う言葉で、彼のけなげなまでのがんばりの訳が判り、思わず涙がこぼれてしまいました。
絵も力強く優しく…語りかけてくれます。
久々の私の中の大ヒット作品です。

お父さんのマフラーをもらった日から
そのマフラーを握りしめると勇気がわいてきた。
今までできなかったことだってできるようになって、なんだかお兄ちゃんになったみたい。
大人の持ち物をもらった時、そういえばこんな気持ちになったな・・って思いながら読んでいました｡
そして、最後の２ページで絶句しました。

【ぼくマフラーが無くてももう泣かない｡
だからお父さん、心配しないで、
空の上から、ぼくとお母さんを見ていてね。】
じ〜んとする絵本でした｡
是非読んでみてください。