起承転結のはっきりした、軽快なテンポの話でした。ゆらゆらばしの上でどきどきはらはらする二匹。バランスのとれた橋の上でしんみり語り合う二匹。風にあおられる橋の上で仰天する二匹。そして、再び追う者と追われる者に戻る二匹。読んでいる方も二匹と一緒に、ドキドキしんみりはらはらほっ、とします。
読み終えて、親子で結構疲れました。どうしてなんだろうと、考えるに、ページ数の割に、内容が濃いからだと思います。二匹に起こったことだけでなく、性格の描写が細やかで、読後にはきつねとうさぎの友だちであるかのように錯覚してしまうのです。また、絵も見応えがあります。川や木々の自然の様子がダイナミックに描かれていますし、
二匹の表情も見ていてあきません。
お得な一冊です。