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まほうつかいのむすめ」 ママの声

まほうつかいのむすめ 作:アントニア・バーバー
絵:エロール・ル・カイン
訳:中川 千尋
出版社:ほるぷ出版 ほるぷ出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,650
発行日:1993年
ISBN:9784593502998
評価スコア 4.57
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みんなの声 総数 13
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  • まほうが使える≠幸せが得られる

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子20歳、女の子17歳、女の子15歳

    世界のてっぺんにある白くつめたい国のお城に住むむすめは、孤独の中をさまよっていた。
    広い広いお城にはまほうつかいである父とたった二人。その父でさえ相手をしてくれない。
    名前もなく父から「むすめ」と呼ばれる。
    淋しさを埋めるために読んだ本の中で「母」の存在、そして全ての人に「名前」がある事を知る。
    幼い頃の夢の中では確かに名前で呼ばれていた。
    自分は何者なのか、尋ねても魔法の力ではぐらかされたむすめは
    知恵を使い勇気をふりしぼりお城を飛び出す。

    自分を知りたいと思うむすめの一念と、ある日突然むすめが目の前から消え自分を責める母の想いが相呼応し宇宙を動かしたのでしょう。

    「どれほどの宝であろうと自由にかえられるものはなく、
    愛よりつよい力はありません」

    印象的なむすめの言葉です。


    多国籍というべきか無国籍というべきか、オリエンタルではあるけれど
    中世ヨーロッパの風情も醸しだし、今まで見たこともないような
    見事な挿絵にも感動しました。
    さすがル・カインとしか言いようがありません。
    むすめの憂いがページいっぱい漂う中、ル・カインの遊び心を垣間見る
    挿絵があり、これは一見の価値がありますよ。

    投稿日:2010/12/01

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  • エキゾチックなイラスト

    『おどる12人のおひめさま』や『いばらひめ』など、妖艶で美しいイラストが印象的な、エロール・ル・カインの絵にひかれ、手に取りました。
    魔法使いの一人娘が、自分がどこの何者なのかを知りたくなって、魔法使いの宮殿を逃げ出して、本当の母親のところに帰るというお話。
    ル・カインのエキゾチックなイラストが、物語の不思議な雰囲気にぴったりとあっていました。大人にもおすすめの絵本です。

    投稿日:2023/04/19

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  • 和洋折衷

    • まことあつさん
    • 30代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子7歳、男の子5歳

    100歳までに読みたい本として自分探しというテーマで
    紹介されていたのですが、
    面白かったです。

    エロール・ル・カインの絵も
    お姫様が中国や日本風なのに対し、
    魔法使いが西洋風で
    彼の生い立ちも影響しているのでしょうが
    洋風なら洋風、中華風なら中華風の方が
    違和感なく眺められますが
    和洋折衷でちょっとした違和感が意外に面白かったです。

    文章は長いのですが、
    (家事で夫に代わりに読んでもらっていたのですが)
    読んでいる夫がダウンして
    「途中でやめようか」と言ったのですが、
    繰り返しのある流れもあり、
    お話も気になる展開だったので
    8歳児と一緒に「最後まで読んで」と
    夢中になって聞きました。

    次の日、気になってもう一度最初から一人で読みました。
    少し大きい子向けかもしれませんね。

    投稿日:2020/08/25

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  • 和洋折衷の美しい絵

    表紙の和装にも見える黒髪の女性が
    主人公の「まほうつかいのむすめ」です。

    魔法使いというちょっと洋物っぽい響きなのに
    娘がアジア系???

    タイトルの前に
    「地球を半周飛んでやってきた私たちの娘のために」とあります。
    どうもこの絵本は、とても個人的な目的で描かれたように感じ
    その気持ちのまま読み進めました。

    名前も与えられず、幽閉され、でも何不自由なく育てられた娘の悲哀がつづられています。
    ラスト、本当の家族に出会うのですが
    人が満たされた気持ちで心豊かに暮らすのには
    物で満たされるだけではだめなのだと強く感じました。
    娘のセリフが印象的です。
    「まほうつかいは、ありあまるほどのものをくれました。けれども、愛と自由だけは与えてくれなかったのです」

    訳者のあとがきには
    この本が、作者がベトナムから迎えた養女のために書いたとかかれていました。
    それゆえに、ちょっと多国籍なタッチの絵なのですね。
    1ページ1ページが本当に美しいです。
    そして、迎えた養女をとても愛している里親の心があふれています。

    投稿日:2017/05/21

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  • 娘がいってしまった後の魔法使いは?

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子10歳

    ヨーロッパの、特にスペインには、若い男が力の強い魔法使いの娘を好きになり、娘も人間の男を好きになって駆け落ちをしようとしますが、魔法使いが許さず、何度も追ってきて、娘と人間の男に魔法をかけたり、無理難題を言いつけたりする昔話が残っています。
    だから、最初この絵本を見たときは、そのお話の現代版か、
    アントニア・バーバー風に作り変えたものかと思ったのですが、
    違ったようです。
    訳者の後書きを読むと、アンとニア・バーバーはベトナムから養女を迎え、彼女のためにこの話を書いたということでした。
    だから、「魔法使いの娘」の顔は東洋風なのですね。

    エロール・ル・カインの絵は、1ページ1ページ絵画展をのぞいているような素晴らしい絵でしたし、物語の雰囲気がすごく出ていて、見ごたえがありました。
    しいていうと、「娘」がいってしまった後の魔法使いがどうなったのか、知りたいです。

    投稿日:2010/04/24

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  • ル・カインの絵の美しさ。

    幻想的なお城がとても素敵で、憂いに満ちた表情の
    まほうつかいのむすめも東洋的な美しさが際立っています。
    むすめが本を読むところは、よく見ると有名なお話が
    たくさん表現されていて楽しいです。
     
    愛と自由の尊さをうたっていますが
    まほうつかいにはそのどちらもないのですね。
    老いと死に立ち向かうのには秘術ではなく愛が必要。
    それに我知らず気づいてむすめを誘拐してしまったのかもしれません。
    いつか彼にも気付いてほしいです。

    投稿日:2009/02/18

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  • 自分とは?

    絵本ですが、小学一年生の息子と読むには難しいかなと思い、私一人で読みました。母の存在、自分の名前さえ知らない魔法使いの娘。

    自分とは?母の存在とは?

    自分自身がなぜ生まれてきたのか?を誰しも知りたいと願うように思います。

    困難にあっても、やはり知りたいと願い続けることって大切だと思います。

    絵が東洋的でもあり西洋的でもある不思議な絵で、ストーリーもさることながら絵にも惹きつけられます。

    投稿日:2008/11/05

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  • とっってもきれいな絵本

    すごく絵が素敵でした。きれいで幻想的で、とにかく見ていて飽きません。この画家のファンになってしまいました。
    残念ながらストーリーとしてはウケなかった娘にも、絵は絶賛されていました。

    私はお話もとっても気に入りました。私だけの評価なら☆5つです。
    愛は力 アニメやマンガでよく聞く言葉ですが、こんなクラッシックな本で語られると心地よい響きです。
    裕福な生活より必要なものが、子どもの寝物語としてファンタジーのなかで語られています。
    すてきな夢が見られそうな絵本ですよ。この字数に耐えられる子、小学生への読み聞かせをオススメします。

    投稿日:2008/01/15

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  • 母を捜す旅

    まほうつかいのむすめ、というタイトルを聞くと、贅沢三昧にわがままに育った娘かな?と思ったのですが、それとは正反対で、このむすめは名前すら与えてもらえずただ「むすめ」と呼ばれ、何不自由なくしてもらえたものの自由と愛は与えてもらえず、豪華な城の中で孤独だったんですね。とうとう、父との知恵くらべに勝ったむすめは自分の知力と体力をふりしぼって母を捜しあてるという、かなりドラマチックなお話でした。作者は、ベトナムから養女を迎えるにあたってその子のためにこのお話を書いたということですが、その作者の気持ちを汲み取りながらもう一度読んでみるのもいいものだなあと思っています。

    投稿日:2006/09/25

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  • 美しく、悲しい

    エロール・ル・カインの絵は、夜のベッドに向かう子供達をまず間違いなく、儚くも美しいお話の国へと誘うでしょう。
    色合いの素晴らしさ、ストーリーのオリエンタルな異国情緒綾なす魔法のカタチ。
    私は誰?
    私は何処から来たの?
    ともすれば、そのまま、そこに居た方が幸せかもしれない一人ぼっちの美しい魔法使いの養い娘。
    遥か遠い国が、すぐ目の前に広がりますよ。

    投稿日:2003/12/19

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