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まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

しあわせハンス」 みんなの声

しあわせハンス 作:グリム
絵:フェリクス・ホフマン
訳:せた ていじ
出版社:福音館書店
税込価格:\1,430
発行日:1978年
ISBN:9784834010817
評価スコア 4.17
評価ランキング 24,827
みんなの声 総数 11
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  • ハラハラしますが、読み終わる頃には…。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子16歳、女の子11歳

    『おとっつぁんのすることは、いつもいい(子どもに語るアンデルセンのお話・2に収録)』されているお話と根っこは同じでした。
    このお話のもとは『グリム童話』から作られているそうです。
    じっくり読むと、とても面白い作品です。

    ハンスは親思いらしい優しい子ですが欲がなさ過ぎて、
    帰り道で物々交換を繰り返し、最初にもらったものの価値がどんどん下がってくるのに、全く気にしていない。
    そこが読者をハラハラさせますが、読み終わったころには、ハンスの心根の優しさ(と、少しばかりのバカらしさ)に癒される気がして、
    あぁハンスは幸せ者だなぁと感じます。

    再話絵本を作っているホフマンは、
    真っ白な画面に、ハンスの動きや関わりのあるものだけを描くというとても個性的な技法このお話も楽しく描いてくれています。
    見ている方は、いつの間にか1ページ1ページのハンスのやり取りから目が離せなくなっていきます。

    邦訳は瀬田貞二さんで簡潔な文にまとめて、各ページ1行で表現してあります。これは瀬田さんのアイディアでしょうか?それとも担当の編集さんのアイディアでしょうか?
    ホフマンの絵とすごく合っていてよかったです。
    元々が昔話なので、小学校低学年くらいから大人まで楽しめる作品です。

    投稿日:2011/12/24

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  • 読者はイライラするけど、主人公は幸せ

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子12歳、男の子9歳、男の子7歳

    わらしべ長者の逆バージョンのようなお話です。
    別にだまされているわけではなく、ハンスは、自分で、一般的に見れば価値の低いものと自分の持っているものを交換してしまうので、外野がとやかく言う筋合いではないのですが、読んでいてちょっとイライラしたりもします。
    子どもたちは、「しあわせなのかな?」とちょっと不思議そう。
    次男は、「僕だったら、馬と牛は交換すると思うけど、がちょうと石はいやだなあ」という感想でした。
    そりゃ、だれだってそうでしょう。
    でも、何も持ってなくたって、元気な体があって、それをおかあさんに見せてあげることが一番の幸せなのかもしれませんね。
    絵はとても素敵なので、読み聞かせにはこの本はいいと思います。

    投稿日:2007/03/27

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    1
  • 価値観

    えーー!!金の塊を持っていたはずだったのにー!
    きっと、物欲にまみれた私には共感できない価値観で、このお話は作られているのでしょう。
    そして、こんなに純粋で真面目なハンスだからこそ、金の塊をもらえたのかもしれませんね。

    投稿日:2014/04/09

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  • しあわせは・・・

    • ゆっきんぐさん
    • 30代
    • ママ
    • 静岡県
    • 男の子7歳、男の子5歳

    ハンスにとっての幸せは最後にちゃんと会いたかったお母さんに会えた事ですね。
    わらしべちょうじゃはだんだんとお金持ちになっていくんですが、ハンスはだんだんなくなっていく感じ。
    読んでいて、「えぇ〜〜石ころでいいのぉ???」って思っちゃいましたが、その最後の石ころですら、重いから無くなって嬉しいハンス。
    でも、何が幸せなのか考えさせられました。

    絵本は、せたさんの訳というのが気になって借りましたが、リズム感もあって、ページをめくっていくのが楽しい感じです。
    絵が、連続していくのも楽しかったです。
    久々に、グリム童話を改めて楽しめました。

    投稿日:2011/10/13

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  • 7年間お母さんに会いたかったハンス

    大人が読むと、相当イライラしてしまいます。7年も苦労して働いて、しかも主人もそれを評価してくれて、故郷に帰る許可と一緒に金の塊をくれた・・・。なのにハンスは、それを次々に価値の低いものと交換し、最後には手許に何も残りません。

    何のために働いたのか、7年間何故苦労しなければならなかったのか、労働の意味、苦労を知っている私たちが見るととてもスッキリはできません。

    でも、ハンスはただただ7年間お母さんに会いたかったのでしょう。賢くはないかもしれないけど、幸せを手に入れることはできたようです。

    息子にはまだ少し難しいようでしたが、もう少し大きくなったら考えを聞いてみたいところです。

    投稿日:2011/09/17

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  • リズム感ならこちらが上?

    働き続けて7年経って、家に帰りたいと暇を願い出たハンス。
    ご主人は、「7年間よく勤めてくれたから」と頭ほどもある金の塊をひとつハンスにくれました。
    さて、そこからはハンスが家に帰るまでの顛末です。
    金が馬に替わり、馬が牛に替わり、牛が豚に替わり…、そして最後に何にもなくなっちゃった。
    不思議なもので、バナーデット・ワッツさんの『しあわせなハンス』を読んだときには、ハンスはそれでもしあわせだと思ったものですが、フェリクス・ホフマンさんの『しあわせハンス』を見ていると、「こいつバカじゃないの」と思ってしまったのです。

    グリムの童話をギュッと凝縮した顛末物語が、絵本の下にまるでテロップのように流れていきます。
    ギュッと凝縮した分だけ、ストレートに話が流れていきます。
    そして、絵が左から右へ、右の端から次のページへと絵巻物のように展開していきます。
    ハンスの気持ちより、事実経過が淡々と流れていくのです。
    それに、なんと途中で出会う男たちの曲者らしさ。
    どうしてもハンスが騙されている感が強い。

    そしてラストシーンです。
    ノー天気に「まったく、ぼくぐらいしあわせもんは、てんかにいないや」なんて自己満足したハンスの先に自分の家。
    塀の向こうにお母さんが手を振っているけれど、その後どうなったんだろうなどと、意味深い終わり方までしています。
    ひょっとしたら、この後「ふこうなハンス」が始まるかもしれないと心配になりました。

    印象が全く異なって感じられる『しあわせハンス』と『しあわせハンス』。
    良かったらお試しください。
    わたし的には、ホフマンさんの作戦勝ち。
    せたていじさんのアシストばっちりといった感じでした。

    投稿日:2011/09/09

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  • 何が幸せか

    もしかして、奉公してお金をいただいて
    それを大切に母の元へ持ち帰ること、
    それが一番大切なことかもしれません。
    何も持たないことが幸せという見方もあるけれど、
    別の見方をすれば、
    それが欲しい、これと取り替えて、って
    自分の欲が出ています。
    素直な真面目な少年とはいえません。

    いろんな見方が出来るな、と思いました。

    投稿日:2011/08/03

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  • 物がなくても考え方一つかなあ・・・・

    ハンスのように、考え方一つでとても幸せを感じられるのかなあって

    考えさせられた絵本です。

    今、おかれている立場、環境も大切に思い感謝したいと改めて思った

    絵本です。おかあさんは、ハンスの元気な姿をみれば、満足すると思い

    ました。なにより、健康が第一、息子の元気な姿をみるのが一番の幸せ

    に思いました。あんまり、貪欲になってもいけないし、健康に感謝した

    いと思った、学んだ絵本でした。

    投稿日:2010/03/18

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  • 人から見たら なんて馬鹿な 欲のないと思える ハンスですね。

    金貨をもらって家まで持って帰ったらお母さんは喜ぶかも?

    でも、元気なハンスが帰ってきてくれることが 母の一番の親孝行かもしれませんね。

    人間は欲があるので えっ! こんなハンスの行いを馬鹿だな〜と思います。

    絵本のえが なかなかリズミカルで 字が 一番下に 流れるように書かれているのも おもしろかったです。

    ハンスのような人は少ないと思いますが・・・・

    グリム童話で しあわせとは?
    そんなことを 考えさせるお話でした。

    投稿日:2009/11/13

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  • それでいいのかなあ?

    3才の息子には、ちょっと難しかったようです。よく見ると、4才からとありました。4才でもわかるかな?と言った感じですが。一所懸命奉公したハンスはお給金をもらって、国に帰ろうとしますが、その途中で、お給金である金のかたまりが、どんどん色々なものに変わってしまいます(交換していくのです)。わらしべ長者のような話かなと思ったら、最後には手ぶらになってしまうのです。おめでたいハンスは大喜びで家に帰りますが、それでいいのかな?と思ってしまいます。元気でありさえすればよいといったたとえ話なのでしょうか?

    投稿日:2006/04/21

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