図書館の本棚で見つけて、「これもサンボだ」と思って驚いた本です。
文はバーナマンで、訳は神宮輝夫さん、絵は瀬川康男さんです。
息子に先に読まれてしまいしたが、現在は瑞雲舎から出ている『ちびくろ・さんぼ』と同じ内容でした。
息子が「『ちびくろ・さんぼ』だけど、絵が違うね。こっちの方が下手な感じがする」と。
子どもの言うことなので、失礼ですみません。息子の頭には、すでに『ちびくろ・さんぼ』の絵の方でインプットされているようです。
瀬川さんの絵が決して下手なわけではありません。最初に何に出会うかで印象が違ってしまうのでしょうね。
初版を見たら1966年で、1985年で24刷でした。
ということは、その間だけでも、広く知れ渡った本ということで、『ちびくろ・さんぼ』と名のつく本は、片っ端から読んだつもりの私でしたが、「ああ、こんな本もあったんだ」という点で驚きでした。
こんな風に知られざる絵本というのは、まだまだあるのかと思うと、未知の分野に踏み込んだ気がして新鮮な発見がありました。
子どもの本の世界は奥深いです。