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絵・文: 川浦 良枝  出版社: 白泉社 白泉社の特集ページがあります!
お正月、節分、夏祭り...季節に縁のある遊びに触れながら、親子で楽しめる日本の行事をご紹介。

春のわかれ」 みんなの声

春のわかれ 作:槇 佐知子
絵:赤羽 末吉
出版社:偕成社 偕成社の特集ページがあります!
本体価格:\1,600+税
発行日:1979年10月
ISBN:9784039631008
評価スコア 4.33
評価ランキング 11,025
みんなの声 総数 2
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  • 赤羽末吉が描く古典

    赤羽末吉さんの『私の絵本ろん』で紹介されていました。

    同じく槇佐知子さんと赤羽さんのコンビの『シャエの王女』が素晴しくてぜひこちらも読んでみたくなったのがきっかけです。

    『私の絵本ろん』によると赤羽さんが槇さんの作品が素晴しいということで、作品に合う女流作家を探していたところ見つからず、

    赤羽さんが絵を描かれたということでした。

    左大臣の姫君が女御に上がる際の婚礼道具として素晴しい硯がありました。

    一人の青年がその硯を見たくて誤って割ってしまいます。

    青年が恐れおののく様子を見た姫君の13になる弟君が自分が割ったことにするのです。

    すべてはこの身代りから始まります。

    ただ、題名からも予想される展開はあまりにも悲劇的で、一体この場合どうすればよかったのかと思いました。

    『春のわかれ』は、青春時代を送ることなく逝ってしまった若い命のことも暗喩するかように見事だと思いました。

    『シャエの王女』同様、文章が流麗で美しく、槇さんには赤羽さんとのコンビで、中高生向けの絵本をもっと出していただけたらと思いました。

    親の視点で読むと、左大臣の狭い了見がとても惜しまれるのです。

    『今昔物語集』にこのような作品があったとは知りませんでした。改めて日本の古典の良さを見直してみたくなる作品です。

    掲載日:2011/01/26

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  • なんとも切ない物語です。
    硯を割ってしまったために怯える青年をかばって、若者は自分の父親に自分のしたことだと、嘘ををつきます。
    自分の子どもより硯の方が大切だと思う父親も信じられませんが、追い出されても、病に伏しても、事実を明かさない若者の生き方には、潔さとともに恐さを感じました。
    親と子の間には、こうも深い溝があるのでしょうか。
    若者の死後に事実を知った父親も、若者の死に罪悪感をおぼえる青年も、切な過ぎます。
    悲しい絵本でした。

    掲載日:2016/04/18

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