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むげんことわざものがたり

むげんことわざものがたり(偕成社)

好評につき2刷!ことわざがつながって、ひとつの物語になったおもしろ絵本

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まっ黒なおべんとう」 みんなの声

まっ黒なおべんとう 作:児玉辰春
絵:北島新平
出版社:新日本出版社
税込価格:\1,430
発行日:1989年08月01日
ISBN:9784406017572
評価スコア 4.67
評価ランキング 2,602
みんなの声 総数 5
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  • 紫陽花が咲く限り忘れない悲しみ

    実話だと知って、言いようのない重みに圧倒されてしまいました。
    戦争に夫も長男も取られて、残った次男はあの広島原爆で死んでしまいます。
    あの日広島に出かけなければ、もう少し早く戦争が終わっていてくれたら何事もなく一緒に暮らしていた息子です。
    母親は息子を探しに行った広島で、多くの死体の中から、自分の息子の骨を発見しました。
    そうして、まだ息子食べないでいたお弁当が弁当箱の中でまっ黒になっているのを見るのです。
    母親にとってこれほどに深い悲しみはないでしょう。
    母親が持ち帰った遺骨を埋め、その上に飢えた紫陽花。
    毎年健気に咲くだけに、戦争に対する思いはなくなることはありません。
    絵が少し古風ですが、このお話にはとてもふさわしい絵だと思いました。

    投稿日:2010/10/20

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  • 戦争はむごい

    • かがやきさん
    • 40代
    • ママ
    • 東京都
    • 男の子10歳、男の子7歳

    なんだかこの題名にひかれて、図書館で手に取りました。
    息子に読んで欲しいと思ったからです。

    そしたら、この前も借りてきたよ〜、と言われびっくり。
    私が読まないといけないんだ、と思い立ちました。


    まっ黒なお弁当は、広島原爆で犠牲になった男の子のものでした。
    男の子は、お父さんもお兄さんも戦争に行ってしまい、
    街を、家を、一生懸命守る中学生でした。

    原爆の日、お母さんは、帰ってこない男の子を探しに行って、
    2日後にお骨になった男の子とお弁当箱を見つけたのでした。


    戦争は何もいいことがない!子供の頃からそう思っていました。
    この男の子のお母さんのように辛い目にあった人が、
    日本中にいったいどれだけいたのでしょうか。

    息子は読んで、かわいそうだと思ったそうです。
    こんな思いをしない平和な時代が続くことを、
    改めて願わずにはいられません。

    投稿日:2010/08/25

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  • 戦争のお話しにはこれを読みます

    • いーめいさん
    • 30代
    • ママ
    • 新潟県
    • 女の子8歳、男の子5歳

    小学校の国語の授業関連で戦争の読み聞かせを依頼されると
    このお話しを読みます。
    絵本としては長いかもしれません。でも、おばあちゃんの語りで
    進められていくこのお話しは、静かですが、心の何かを
    ぐっと締め付けるような強さがある気がします。
    これは実話であることと、作者が丁寧にかかわって書かれたためでしょうか。
    広島弁は馴染みがないのでわたしの読み方はおかしいと思われますが、
    それでも、子どもたちは真剣に聞き入り、時には涙する子も。
    せつないお話しですが、知っていてほしい物語です。

    投稿日:2009/07/22

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  • 是非手にとってください。

     祖父母から戦争体験を聞かされているので、「ほたるのはか」「おこりじぞう」など、戦争関連の絵本には小さい頃から接していた子どもたち。この絵本は実話で、読むと毎回身を切られるように悲しくなる絵本ですが、こういった良書から戦争を知らない親が自分の子どもに、戦争の恐ろしさやつらさ、平和のありがたさを、繰り返し読み聞かせていかないといけないと思いました。

     鉄砲や刀など、どうしても男の子は大好きなのですが、かっこよさでなく、人を傷つけてしまうものであることも憶えていて欲しいです。

     子どもがもう少し大きくなったら広島へ行き、何があったかをその目でみてもらいたいです。そして、次の世代にもそれを伝えることの出来る人になってもらいたい。

     是非手にとって、読んでください。

    投稿日:2008/01/31

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  • 本当に悲しい絵本でした。

    • てんぐざるさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子9歳、女の子4歳

    少し前、新聞のトピックス欄にこの「まっ黒なおべんとう」のお芝居をどこかの劇団でやるという話を読みました。
    その時、初めてこのお話のあらすじを読んだのですが、小さい子供がいると、なかなかお芝居も思いきっていけないしと、思っていたところ、図書館で偶然絵本を発見!
    早速、借りてきて読みました。

    正直にいうと、ショッキングなストーリーなので、読み聞かせの時はお子さんの性格を考えてあげたからの方がよいかと思います。

    これは実際にあった話です。
    1945年8月6日、広島に原爆が落とされました。
    その時、中学一年生だったしげるは、勉強も出来ずに毎日建物疎開(空襲でやられた家が焼け広がらないように、みんなで壊すこと)の仕事をしていました。
    この日も、しげるはお母さんのお弁当をもって、建物疎開に出かけていったのですが、その弁当を食べることなく、原爆の巻き込まれて亡くなってしまいました。
    しげるを探し歩いたお母さんが、やっと見つけた亡きがらの側には、朝とても楽しみに持って出た「お弁当箱」が黒こげになって落ちていたのです。
    今でも、その「弁当箱」は、原爆資料館に展示されているそうです。
    この話を読むと、原爆というものが、どんなに恐ろしく、悲しいものだったのかが、切に伝わってきます。
    本当に悲しい絵本でした。

    投稿日:2004/05/26

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