「なつのいちにち」 みんなの声

男の子が走る！走る！
その先には、クワガタ！
絵の迫力に驚きます。
画面いっぱいに夏の日差しがあるんです。
そして、なぜか深い奥行き、絵が動き出し、音が聞こえてきます。
麦わら帽子を川に落っことしても、どろんこになっても、
突然の雨にずぶぬれになっても、
ぼくのクワガタ！
とってもとっても素敵な夏の絵本です。

男の子一人でカブトムシを取りに行く姿がとてもたくましく　絵も色もとても綺麗な絵本です。4歳の息子も大好きな絵本になりました。近い将来　うちの息子もたくましい男の子になって欲しいなぁと思います。

とにかく鮮やかな色使いが目を惹きます。そして、どのページも暑い夏休みの美しい風景で溢れています。また、絵を描くアングルが、ちょっと変わっていて、インパクトがあります。
少年の夏の一日を言葉少なく、シンプルすぎるほどシンプルに、解説ぬきに描いています。ただ、クワガタ捕りにいくだけなのですが、クワガタは、カブトムシよりも数が少ないし、少年の挑戦意欲をそそるのでしょう。その意欲、エネルギーがみなぎっています。しかし、そう簡単には捕れないのが、クワガタなのです。
だからこそ、最後に捕まえた時の喜びもひとしおで、ひどい夕立も気にならずに、ただひたすら突っ走って帰るのでしょう。
なんだか小学生の頃、田舎に預けられて過ごした楽しい夏休みを思い出して、とても懐かしい気持ちになりました。

早くも真夏のような日が続いてますが、そんな暑い暑い夏にぴったりの本です。
入道雲の下をひたすら走る！走るぼく！
クワガタ採りに走るぼく！
とても色が鮮やかで躍動感があります。
空も雲も草も・・・・生き生きしてる。
子供は暑くても外で走り、汗をかきながら思いっきり遊ぶ。そんな一生懸命さがとってもいいです。

虫が出てくるので子供も喜んで読みますが
大人の私も懐かしい気持ちになります。
とてもおススメの絵本です。

夏生まれの私は、季節の中で一番“夏”が好きです♪
そんな夏が待ち遠しくなる、素敵な絵本を見つけました。

少年がひとりで、クワガタをつかまえに行くだけの、シンプルなストーリーなのですが、もう、何とも言えず、本物の夏を見ているような、少年と一緒に体験しているような、そんな気がしてきます。

まるで詩のような短い文章。これがキリリと効いてます。
蝉の声や、階段を駆け上がる息づかい、クワガタをつかまえた瞬間のうれしさ・・・など、ビンビン伝わってきます。

最近注目している、はたこうしろうさんの絵の魅力がたっぷり味わえます。

この絵本の中に、私の子供時代の「夏」がありました。
果てしなく続く水田、セミの声が響き渡る森、夕立に打たれる雑草たち・・・。短い文章とは対照的に、描かれた絵が物語る「夏の空気」に圧倒されます。

ストーリーは、ある夏の日に男の子がたった一人でクワガタムシを捕まえに行く、というシンプルなものです。
セミの声が鳴り響く青空の下、クワガタムシのいる谷を目指して男の子は背丈よりも長い虫取り網を持って一生懸命駆けていきます。

土を蹴り上げて走るシーン、見つけたクワガタに必死に飛びつくシーン等、躍動感あふれる絵を見ていると自分も一緒に走ってクワガタを捕まえているワクワクした気分になってきます。

著者は「ショコラちゃん」シリーズで有名なはたこうしろうさんですが、ショコラちゃんとはまた一味違った、骨太な印象のする絵本です。クワガタ捕りという男の子受けしそうなお話ですが、イラストがとっても美しいので女の子が読んでも楽しめる絵本だと思います。

娘がもう少し大きくなったら、この絵本を読みながら「ママが子供だった時は、こんな夏の一日を過ごしていたんだよ」と教えてあげたいな！

　虫好きの５才の息子が、図書館で自分で選んで持ってきました。
｢これって、ぼくみたいだね｣と
網を持って走る表紙の男の子を指して、言っています。
　ページをめくると、年長組には、ちょっと？物足りない文章に感じましたが、いやいや夏らしさがこみ上げてきて、とても喜んでいました。季節にマッチした作品は、今でしか読めないのです。季節が変わってしまっては、面白さも半減してしまいますものね。
絵もちょっと変わっていて、良かったと思います。