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氷の海を追ってきたクロ」 みんなの声

氷の海を追ってきたクロ 作:井上 こみち
絵:ミヤハラヨウコ
出版社:Gakken Gakkenの特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:2010年12月
ISBN:9784052032813
評価スコア 4.33
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みんなの声 総数 2
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  • 戦争に取り残された物語

    戦争が終わって10年もの間日本に帰れなかった人たちがいた。
    シベリアに抑留され、戦争が終わっても捕虜(?)として強制労働を強いられていた人たちがいた。
    事実でありながら歴史に埋もれてしまって、戦争の話題からは切り離されてしまったような人たちがいた。
    何よりも、この本はそのことを伝えるために書かれた本だと思います。
    抑留と強制労働を強いられてきた日本人は、生きるため、日本に帰るという希望を失わないために助け合ってきました。
    そして、打ちのめされそうになったときに助けてくれたのが一匹の犬。
    抑留兵たちの努力で一緒に生活するようになった子犬は、クロと名付けられます。
    彼らの生活の中で支えとなり、彼らが助け合える力となりました。
    一匹の犬の力がこれだけすごいのだということに感動です。
    最後の抑留兵1,025名が日本に帰還できる時がやってきました。
    クロと離れがたい川口さんがクロを外套に隠して列車で一緒に移動してきたことが次の感動を呼びます。

    乗船させてもらえなかったクロは、船が出港するや氷の海に飛び込んで、船を追いかけ始めるのです。
    犬の習性といえばそれまでかもしれません。
    そんなクロを助け上げた人々も素晴らしい。

    日本に帰国して、クロは抑留兵たちとは離別させられました。
    ノンフィクションだから、淡々としています。
    それでもクロが幸せに暮らしたということにホッとさせられます。
    事実の重みを感じるお話です。
    動物愛護と戦争の悲惨を痛感させてくれる本です。

    投稿日:2011/05/13

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    1
  • 実話なんですね

    • 風の秋桜さん
    • 40代
    • その他の方
    • 埼玉県
    • 男の子、男の子

    シベリアに抑留されていた日本人が、帰国の希望を持ち続けられたのは、クロという1匹の犬がこれほどまでに、心の支えになったいたのかということが、感動的に書かれています

    そのクロが一緒に過ごした日本人が帰国するときに、氷の上を時には冷たい海の中に落ちながら追いかけてきたという・・・・
    これは実話で、作者が取材として80歳後半の3人の方にお話をうかがって、出来上がった物語です

    その時の写真も掲載されていたのには驚きましたが、新聞のニュースとして取り上げられたんですね

    当時の厳しい状況の中で、戦後の抑留者の扱いには、全く私たちの想像を絶するものでした

    それ以上に犬と人間との心の交流が前面に映し出され、今に時代にあっては、動物によるケアが光を浴びることに納得します

    ページを次々とめくりたくなるストーリー展開に、時間を忘れてあっという間に読み終えてしまいました

    小学校高学年にお勧めです

    投稿日:2011/05/25

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