「絵本おとうと」 みんなの声

監修は山田洋次さん。
題名は「おとうと」。
どこかで・・・と思ったら、映画になりましたね。
でも、こちらに絵本は映画とは関係なく読むのもいいものです。
よき時代の良き風景を想像します。
このよきとは、物質的な豊かさとはまた違う豊かさですね。

映画の「おとうと」も感動的でしたが、その中から幼い頃を切り取った姉と弟の愛情物語です。
細かい説明がないので、弟が知的障害を持っていることは分かりづらいかもしれませんが、弟思いの姉の温もりにはとても味わいがあります。
松本春野さんのデビュー作品だそうですが『ふくしまからきた子』、『Life』とよんできて、松本さんのきめ細かい優しさがにじみ出ていることを感じました。

家族っていいなって改めて感じる絵本でした。
絵本というより物語で読んでて心がポカポカします。

普段はケンカばかりしてもいざとなったらかばってくれて、、、
自分の子供たちもこんな暖かい兄弟になってほしいなと思いました。

映画がもとになっているようですが、実は映画のほうは見ていないのです。

やさしい姉と、元気がありあまっている弟のお話。
映画や本でしか見るこのない、古い時代の日本の風景や、下町の人間関係とともに描かれています。

姉弟の姿を見ると、正直に生きることは本当に綺麗なことなのだなと思います。

続編もあるようなので、楽しみです。