胸が何だかギュッと、凄く辛くなりました。
ライオンさんはただお腹が空いてしまっていただけなのに。自然界の仕組みはやはり過酷だなって思いました。ただ、その食べてしまったウサギさん達には赤ちゃんが。
本当の父親では無いけれど、本当は凄く優しいライオンさん。誰からも怖がられてしまってお友達がいなかったけれど、この赤ちゃんウサギさんだけはいつも慕ってくれて、本当に嬉しかったんだと思いました。でもウサギさんのために自分の本当の姿を隠し、必死になって育てていたすごいライオンさんだと思いました。ウサギさんがお友達から色々と言われてショックを受けてしまい、それからは何も食べなくなってしまい、ついに。
ウサギさんも凄く優しくて父親(ライオンさん)想い。ライオンさんも本当の子供では無いけれど大切に大切に育ててあげたこのウサギさんを本当の子供の様に想う優しい子想いのお父さん。
血は繋がっていなくても誰かを心から想う気持ちに胸がジーンと熱くなりました。
本当に辛い結末になってしまうお話ですが、色々と考えさせられる内容でした。
ただ、本当に人を想う、人のために自分を犠牲にする。と言う事の大変さ、そして難しさ、そして辛さ、それだけでは無く、その大切さもこの絵本を通じて色々と学べたと思います。
子供達は未だ小学生と幼稚園ですがそれぞれに何かを感じ取ってもらえれば、今はそれだけでも十分だと思いました。
人を大切にする気持ちと言うのをこの絵本を通じて少しでも学んでもらえたら嬉しいと思いました。
とても切なくて可愛そうになってしまうお話ですがとても心にジーンと熱く残る、そんな素晴らしい1冊でした。