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オットー 戦火をくぐったテディベア自信を持っておすすめしたい みんなの声

オットー 戦火をくぐったテディベア 作・絵:トミー・ウンゲラー
訳:鏡哲生
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,430
発行日:2004年12月
ISBN:9784566008007
評価スコア 4.75
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みんなの声 総数 23
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  • 【再投稿】テディベアが語る自分史

    戦争を生きのびたテディベアが、自らを語る絵本です。
    表紙の絵は、決して可愛くはありません。
    胸には大きな傷があります。
    中を読んで、その理由がわかりました。
    オットーと名付けられたテディベアは、ユダヤ人のデビッドと、ドイツ人のオスカーとの友情の証だったのです。
    ヒトラーの政策によって連行されるとき、デビッドはテディベアのオットーに友だちのオスカーのことを頼んだよと、友だちに手渡すシーンが印象的です。
    オスカーにオットーのことをを頼んだのではなかったのです。
    オットーは、戦火の中でオスカーと離れ離れになります。
    偶然であったアメリカ兵の命を助けることになり、有名なテディベアとしてアメリカに渡ります。
    その後の生活は決して幸せではありませんでしたが、再びオスカーとデビッドの再会の仲立ちをすることにをなったのは感動的でした。
    多くの不幸を乗り越えてきたテディベアの自伝です。
    これを実話のように読んでしまうほどに、ウンゲラーの物語は巧みです。
    戦争や人種差別や、様々な歴史背景があっても、灯火のような光に終わる物語には救いがあります。

    投稿日:2024/02/06

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  • テディベアも悲しくなる

    戦争は、誰にとってもいいことなんてありませんね。
    テディベアのオットーも悲しくなるくらい。
    ぬいぐるみだって、落ち着いていられませんもの!
    こういった絵本を読む度に苦しい気持ちになります。
    ハッピーエンドだったので、少しだけ、ほっとしました
    けれども。
    どうか戦争がおこりませんように。
    テディベアのぬいぐるみが、安心して落ち着くことが
    できる世の中でありますように。

    投稿日:2017/06/22

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  • 運命に流されつつ・・

    テディベアが
    戦争を潜り抜けて、元の持ち主に戻るお話。

    ヨーロッパ圏における
    ユダヤ人虐殺やテディベアの特別感など
    その時代背景を色濃く感じるつくりになっています。

    しみだらけのテディベアが
    同じように戦火をくぐり抜けた持ち主とその友達と
    豊かな老後をすごす穏やかなラストシーンは
    平和な日常の素晴らしさを教えてくれます。

    投稿日:2016/05/08

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  • いい話だ…!

    • 梅木水晶さん
    • 30代
    • ママ
    • 山形県
    • 女の子3歳、男の子0歳

    戦争を題材にしたお話は数多くありますが、テディベア目線のお話と言うのはそうありませんよね。彼こそがまさに戦火をくぐったテディベア、時代の生き証人です。「ぼくからすれば人は誰もが同じ人間なんですけどね…」ほんとそう…。

    投稿日:2015/01/22

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  • 戦争で変わってしまった運命

    戦争の実話の絵本というと、触れることが多いのは、日本の第二次世界大戦、太平洋戦争の絵本ですが、この絵本は、遠い国、ドイツの戦争の悲惨さについて描いてあります。
    ドイツでの戦争の悲惨さとともに、ユダヤ人の差別など、根深い問題を掘り下げている絵本だと思います。
    最後にはハッピーエンドになって、ほっと胸をなでおろしましたが、実際にこんなにハッピーエンドで終わる戦争はそうそう無いと思います。
    平凡と平和がどれだけ幸せなことなのか、考えさせられました。

    投稿日:2013/09/03

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  •  テディベアーのオットーはデビットの誕生日のプレゼント。友達のオスカーといつも三人で仲良く遊んでいました。その時に付いた紫のシミが今もオットーの顔に残っています。オットーがぬいぐるみであることを忘れそうになる絵です。
     でも幸せなときは続かず、ユダヤ人のデビットは家族とともに強制収容所に。オスカーとオットーもそれぞれ戦火に巻き込まれていきます。オットーの胸の傷は銃弾の痕です。そしてそれぞれ戦火をくぐり、生き残り、奇跡が起こるのです。
     オットーがこの話を残すためにタイプライターを打っている姿が生き生きしていて大好きです。
     4年生の教科書で紹介されているようですが、オットーの視点で描かれているので読みやすいですね。
     

    投稿日:2012/07/09

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  • 当時の空気感

    オットーは友人に進められ、いずれ息子もわかるときがくるだろうと早々に購入しました。

    よくよく確認するとトミー・ウンゲラーの作品。
    「すてきな3人ぐみ」「人食いゼルダ〜」「へびのクリクター」
    「つきおとこ」なぜか、我が家に揃っていくウンゲラーの絵本。

    書かれた当時の政治状況がリアルに感じられます。
    読後もフィクションだけど、フィクションの匂いがしない。
    絵本の世界に浸っていられる文字と絵。

    友情は変わらないもの。
    仲間はずっと仲間。
    戦争のない世界に済んでいるとか、いないとか関係なく読み応えのある本です。

    ラスト・・・ボロボロのくまさんが(オットー)タイプしてる絵がなんともかわいらしいのです。

    投稿日:2012/01/27

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    1
  • 高学年のお話し会に使ってみたい

     くたびれたテディベアの表紙に興味を持ちました。
     ドイツの工場で生まれ、デビッドの誕生日に両親から贈られたもの。
     この時代のドイツということは、マルガレーテ・シュタイフ社のものですね。
     これは本物、いえ元祖テディベア。

     デビッドと親友オスカーによって名付けられました。
     名はオットー。
     テディベアオットーの経験したことを、彼の目を通してこの時代について語らせています。 
     “人はだれもが同じ「人間」なのに”の言葉は、痛烈です。
     戦争と差別が、数奇な運命をオットーに経験させ、この物語を引っ張っていきます。
     私たちの世代は、経験していない戦争。
     このテディベアに教えられます。
     “平凡だけど平和な人生、ゆったりと流れる時間”も、胸打たれました。
     骨董屋の主人が、修復しながら、オットーにかける「おまえは価値のある人形」という言葉を、 私は、この絵本の読み手として、“語り手オットーの真価”に同意し賞賛します。
     数々繕われた跡は、オットーがあの時代を生きた歴史でした。
     エンディングが、お話ならではの感動でした。
     
     お話し会に使ってみたいと思いました。
     高学年でしょうね、惨劇の挿絵に耐えうるのは。

    投稿日:2009/10/12

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    1
  • 「幸せに終わってよかった」

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子9歳

    「アン・ハッピーに終わらなくてよかった〜。このまま悪い終わり方をするか、幸せになるか、最後はどっちかだと思ったんだよね〜」
    読み終わってすぐ、こういったのは上の子です。
    私はラストだけは人から聞いていて知っていたのですが、自分でちゃんと読んだことがなくて、図書館で探してきました。

    想像していたより、ずっといいお話でした。
    そして「すてきな三にんぐみ」の作者だということに、とても驚きました。全然、雰囲気が違いますよね〜?

    大体、どの学校でも、ボランティアで入る「読み語り」の時間は朝が多いと思うのですが、しばらくこういったボランティアの活動をしていると、たいていの講座・講義なので「朝から重たくなる話はしない方がベスト。特に、戦争物は、よく考えてから使わないといけない」と、講師の方からご教示いただきます。
    でも、戦争ものの絵本とはいえ、この絵本なら読み語りに使っても問題ないと、私は思いました。
    むしろこの絵本なら、「戦争を知らない子ども達」に「戦争」がどういうものか、その輪郭だけでも伝わるような気さえします。

    うちの上の子はわりと感受性が強く、悲しいものは避けて通るタイプです。その子が、これは「幸せに終わってよかった」と、気持ちよくいえる絵本なので、私と、子どもの二人とも評価は「自信を持って薦めたい絵本」です。

    投稿日:2009/06/02

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    1
  • 戦争をどう伝えるか

    読み終わって、私と奥さんは感動したのですが、息子の反応は今ひとつ。
    戦争の中で、振り回されたテディ・ベア。第2次大戦での、ドイツのユダヤ人迫害。アメリカの人種差別。骨董品店でのデビットとの再会と、オットーとの再会。
    時代に振りまわされながら、とても大切なものを伝えていると思いました。
    ただ、この絵本の中にある「時代」を伝えることに難しさを感じます。ありきたりに戦争の悲惨さを伝えるだけでは充分ではないと感じたからです。
    「ユダヤ人」というキーワード、オバマ大統領就任までのアメリカの人種差別と黒人の貧困、ウンゲラーは「時代」を鋭い視点で絵本に取り込んでいます。
    どのレベルで子どもに伝えるか? 戦争を知らない親であり、オイルショックを知らない親であり、あまり日常に危機感を感じなくなった大人たち。
    ウンゲラーの絵本は、風刺が効いていて辛口です。
    数奇な運命を経て、再会したオットーとデビッドとオスカー。この絵本には感動があります。深みもあるだけに何度も読み返したいと思います。

    投稿日:2009/04/17

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