この、リズム感というのか、間というのか、実にいいですね。
1ページ使って、ただ一言、「うんちっち」
このインパクトのすごいこと。
ブルー1色のバックに、ぽんと浮かんでいる白いうさぎの子の「にやり」とする姿にも、
思わず笑いがこみあげてきます。
たったひとつしか言葉を言わないうさぎの子。
何がなんでも、いつでもどこでも「うんちっち」
彼が引き起こす騒動のお話なのですが、
このうさぎ君だけでなく、うさぎ君の父君にも、オオカミにも、思いっきり笑わせられてしまいます。
どことなく、人を食ったような、あまり可愛げのあるとも思えない絵なのですが、
このお話にはぴったり!
可愛くないのに、愛らしさがある、変わった絵本です。
それにしても、最後のこの一言…
素晴らしいですね!
ここまでくると、このうさぎ君には脱帽です。
もういっそのこと、続編作ってください!