私と『星の王子さま』との出会いは高校の英語の授業。
出身校は伝統的にサイドリーダーとして
英訳版の『The Little Prince』を使っていました。
私にとっては読みたかったおはなしでしたので、
難しかったけれども、楽しい時間でした。
でもある日、内藤さんの日本語訳の『星の王子さま』を立ち読みして愕然!
ある言葉の訳に不満があって、以来、日本語訳は読んでいません。
今回倉橋さんの訳でようやく安心して読めました。
飛行機がサハラ砂漠に不時着して、「私」は人懐っこい男の子と出会います。
彼との会話で、「私」は彼のことをだんだんと理解し始めたのですが・・。
児童文学に属しますが、非常に深い味わいがある作品で、
大人でも十分読み応えがあります。
全ての人が持っている「子どもの心」を揺さぶります。
有名な冒頭部分の絵、象を飲み込んだ大蛇の絵、
我が子ができたら是非、尋ねたかったのです。
・・・やはり、帽子?と答えられてがっかりでした。
でも、いつか、我が子たちに読破して欲しい本です。
イラストも素敵ですもの。
ちなみに、我が家の未年の年賀状は『星の王子さま』の羊の場面をモチーフにしたものでした。
高校時代の友人達が一斉にうけたことでしょう。