十二支のおもちつき 十二支のおもちつき
作: すとう あさえ 絵: 早川 純子  出版社: 童心社 童心社の特集ページがあります!
来年も福がいっぱいの一年になりますように。

ケンスケの王国」 みんなの声

ケンスケの王国 作・絵:マイケル・モーパーゴ
訳:佐藤 見果夢
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
本体価格:\1,400+税
発行日:2002年09月
ISBN:9784566012998
評価スコア 4.33
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  • 戦争の見えなかった部分が描かれてる。

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子18歳、女の子13歳

    イギリスの児童作家、マイケル・モーパーゴは『戦火の馬』で知りました。
    イギリスの作家なのにタイトルに日本人名……?なぜ?って、思いますよね?私はすごく不思議な感じがして、この作品のタイトルを聞いてからすぐ本書を探してきました。

    主人公は“ケンスケ”ではなく、
    突然働いていた工場が閉鎖になり、解雇された両親とともに家族でヨットの世界一周旅行に出かけた12歳の少年“マイケル”です。
    仕事を切られたというのに、(多少は落ち込んでいましたが)すぐに切り替えて家族で旅に出よう!なんて、計画を立てて実行してしまうのは、国民性の違いでしょうか?

    この物語はヨットで旅行中、船から落ちた愛犬を助けようとして自分も遭難してしまったマイケルが、無人島でひっそりと暮らしていた元日本兵の老人“ケンスケ”に助けられ、両親に再び出会うまで、その無人島でケンスケと島暮らしをするお話です。
    本の見返しの部分には、マイケルの家族がヨットで旅した航路のが描かれていて、それを見るとマイケルは東南アジアのパプア・ニューギニア諸島のどこかの小島に流されたらしいということが分かります。

    物語の中で、ケンスケがなぜ、こんな無人島にひっそり住んでいるのか、ケンスケがどんな人なのか、物語を読んでいくとわかりますが、決してお涙ちょうだいふうには描かれておらず、
    起きた出来事をとつとつと語っている感じがあります。
    このお話をもし、映像化とかしたら、きっとすごくドラマチックに描かれそうな気がします。

    この作品、ぜひきちんと最後まで読んで、ほしいです。特に最後の章の「おわりに」と、訳者の後書き(解説)まで、しっかり読んでください。
    (作者と主人公が同じ【マイケル】という名前なのでこの章を読むと、ホントにあったおはなしのような感じさえしてきます。)
    作者がどんな資料を基にどんなふうに感じてこの物語を描かれたのか、この部分を読むと改めてていろんなことが分かります。
    小学校高学年くらいのお子さんたちから、中学生・高校生に読んでもらたいたい1冊です。

    特に、今年メディアで話題になった「永遠の0」など、戦争ものに興味のあるお子さんたち、華々しい戦士たちの活躍の下で、ひっそりとこんな風に生きていた兵士もいたのだと、知ることのできる作品です。

    掲載日:2014/02/21

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  • 残留日本兵と少年

    家族で世界一周の航海を続けていた少年マイケルが、ヨットから海に投げ出されてたどり着いたのは旧日本軍残留兵ひとりが住んでいる小島でした。
    愛犬ステラと二人での漂流生活が、一人の日本人に支えられました。
    マイケルに距離を置く日本兵ケンスケは、通りかかる船に助けを求めるマイケルの邪魔をします。
    自らはこの島に住んでいることを知られたくないのです。
    密猟者からオランウータンを守るケンスケ。
    クラゲに刺されてひん死の状態になったマイケルを助けるケンスケ。
    マイケルとケンスケが共同で生活を始めると、この旧日本兵の実像が明らかになってきます。
    マイケルの言葉に気持ちを動かし、日本帰国を考え始めるケンスケでしたが、最後にはマイケルに10年間は自分の存在を公表しないでほしいと約束して、自らは島に残るのでした。

    これは、戦後30年も過ぎた後にフィリピンで発見された旧日本兵の横井庄一さん、小野田寛郎さんにヒントを得た物語です。
    しかし、ケンスケはこの二人と違って、敗戦を知りながら長崎原爆で家族は死んだのだとのあきらめから一人静かにこの島で生きていくことを決めているのです。
    これは愛国でも、軍人訓に記された「生きて帰ることの恥ずかしさ」でもありません。
    この世捨て人状態と旧日本兵像を重ね合わせるのには少し違和感を覚えましたが、二人のまったく違う人間の共存をテーマとして展開される物語は、心の動きと互いの駆け引きが強く心に残りました。

    物語の前半はマイケルが両親と三人でヨットで世界一周の航海をするに至った経緯と、そのアドベンチャーが書かれています。
    そこに出てくるのは家族の絆。
    物語の結末で家族の絆は回帰するのですが、ケンスケの家族に対する思いもダブルテーマとして印象深いのです。
    ケンスケと家族の絆。
    長崎に残した妻も子も生きていたのです。
    マイケルはケンスケと約束した10年を経てから、ケンスケの家族と連絡を取ります。
    父の記憶のないオガワ・ミチヤ。
    ケンスケの妻もマイケルが「ケンスケの王国」にいたころは健在だったのです。
    この物語でケンスケの家族については余韻を残すだけです。

    ケンスケのその後と彼の家族のこと、マイケルのその後。
    モーパーゴは、その後の話については読者にゆだねたようです。

    掲載日:2011/09/07

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