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王国のない王女のおはなし」 パパの声

王国のない王女のおはなし 作:アーシュラ・ジョーンズ
絵:サラ・ギブ
訳:石井 睦美
出版社:BL出版 BL出版の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:2011年11月
ISBN:9784776404897
評価スコア 4.38
評価ランキング 14,011
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  • 現代版のシンデレラストーリー

    • ジュンイチさん
    • 40代
    • パパ
    • 広島県
    • 男の子12歳、男の子6歳

    2009年のイギリスの作品。
    その表紙の美しさに惹かれて読みました。

    物語は、
    「そのむかし、王国のない王女がいました。
    プリティというなまえの子馬と、子馬のひく荷台、それだけが王女のもちものでした」
    という書き出しで始まります。
    国がない王女って?という疑問以前に、住所不定って言うことじゃないの?と思ってしまったのですが、そんな野暮なことを考えてしまうと、このストーリーにはついていけません。

    王女は、荷物を運ぶことで日銭を稼いでいるのです。
    そして、荷を運びながら王国を探し続けているのですが、なかなか見つかりません。
    お城のお茶会に招かれれば、出されるのは全て二番目のもの。
    王国のない王女の扱いとは、そんなものなのです。
    さらに、6人いたお姫様はお古のドレスを王女にあげるのですが、王女は喜んで貰い受け、それを金銭に換えるのです。
    その時、道化師から貰った赤いタイツだけは売らずに自分のものにしたのですが、それが後の伏線になっています。
    ある日、王女は、お城でのパーティに行くと、各国の王子から求愛されるのですが、食べ物を粗末にする姿に嫌気がさしてしまいます。
    お城をこっそり抜け出して、国境で出会ったのがお城にいた道化師。
    なんと、王女は、道化師にいきなり求婚するのです。

    突拍子もない展開なのですが、最後に二人のいるところが王国なのだという結末が、何とも居えず素晴らしいものだと思いました。
    物質的な豊かさでなく、先日来日したプータン王国のような心の豊かさの尊さを諭してくれるような作品です。

    最初は、サラ・ギブのまるで影絵のような美しい絵に目を奪われたのですが、どうして、物語の構成も実にしっかりしたもの。
    起承転結が明確で、読み続けられる古典となりそうな作品だと思います。
    お金を得て幸せになるというありきたりのエンディングでないところが、現代版のシンデレラストーリーと言ったところでしょうか。

    物語の奥深さ、絵の美しさとも1級品。
    完成度の高い絵本としてオススメします。

    投稿日:2011/11/23

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    感謝
    2
  • 表紙とタイトルを見た時から、高級チョコレートの予感がしたのですが、本を開いたら、その世界にどっぷりとつかってしまいました。
    「王国のない王女」という設定からして素晴らしい。
    自分の国を持ってなくても、その名もプリンセスという王女なのです。
    貧しくても気高い心と優しさ、そしてとても行動的で前向き。
    愛馬プリティとのとても愛らしい暮らし。
    王子様たちを魅了し、あまりに馬鹿げた取り合いと、お菓子の投げ合いに呆れ果てて、城から抜け出したプリンセス。
    「君の目指す王国は僕のハートだよ」という道化師と見事にゴールイン。
    たまりませんね。

    ストーリーだけでなく、絵の素晴らしさにも圧倒されました。
    切り絵で、影と光の舞台を絶妙に組み合わせているところは、まさに高級アソート。
    見ても食べてもおいしい高級洋菓子の世界です。
    シルエットが見事、シルエットに対比させた登場人物の描き方が見事、道化師からプレゼントされた赤いタイツの描き方が見事。
    かつ、とても緻密な絵の構造と、パノラマ的舞台配置。
    隅々まで楽しくて、読み返しても飽きません。

    ストーリーや絵だけではなく、文章がとても上品。
    とても高級感がある文章でした。
    石井睦美さんの文章表現が、翻訳もの特有の違和感を持っていません。

    たまらない一冊でした。

    投稿日:2012/02/03

    参考になりました
    感謝
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