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移動するものたち

移動するものたち(小学館集英社プロダクション)

谷川俊太郎さん推薦! 黒い夜の森を捨て、旅に出る動物たち……移民の旅の現実を描くサイレント絵本

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電信柱と妙な男」 みんなの声

電信柱と妙な男 作:小川 未明
絵:石井 聖岳
出版社:架空社
税込価格:\1,650
発行日:2004年
ISBN:9784877521349
評価スコア 4.13
評価ランキング 25,879
みんなの声 総数 7
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  • 夜が明け衆目にさらされるページに大笑い

     図書館でタイトルに惹かれ手に取りました。
     作者は「日本のアンデルセン」ともよばれる小川未明。
     そして、表紙絵で絵が石井先生だと気づきました。
     凄いユニークな組み合わせだと思い読みました。
     
     小川先生の創作活動は、1900年代前半。
     この妙な男は、当時としてはまさしく妙であったかも。
     人間関係をうまく築けず“ひきこもり”が社会問題になっている今の世には、こんな男が夜中人目を避けて、闊歩しているかもと思いました。
     思うに、発表当時の読者は電信柱のキャラクターの方に目が向いていたのでは、とも思います。
     子どもたちにとって、真夜中は夢の世界と同じくらい未知なもの。
     こんなこともあるやもと、おもいえがき読んだのではないでしょうか。
     
     人間嫌いの妙な男と掟破りの歩く電信柱が、夜が明け衆目にさらされるページには笑います。
     子どもたちへ、“夜は出歩くものじゃない、いい子で寝んね”と言うメッセージを送っているという見方は、穿ち過ぎでしょうか。

     息子は、この妙な男の行く末を案じていました。
     
     石井先生のセンスの良い絵で、楽しい作品に仕上がっていると思いました。

    投稿日:2010/10/05

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  • 石井聖岳さんの絵の効果も多大にあるのでしょうが、箱を被って人目を避けないと外に出られない男とはどんな男なのでしょうか。
    妙なというよりも、病的でとても悲しい存在に違いありません。
    昼間は人通りがあって歩きづらいからと、夜にあるく電信柱とは明らかに違う存在です。
    おまけに、電信柱はとりあえず立っていれば電信柱として認めてもらえるのです。
    屋根の上に取り残された男には、悲劇しかありません。
    笑い話ではあるけれど、この「妙な男」が可哀想でなりませんでした。
    本当ならば、どうしたら人前を歩けるようになるのか、考えてあげたいところです。

    投稿日:2018/05/08

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  • 小川さん

    小川未明さんの作品だったのでこの絵本を選びました。文章と絵がユーモラスにうまく調和しているのが良いと思いました。主人公の男の人が自分の気持ちを歩くと言う行動で表現するのは良いと思いました。電柱もユニークで気に入りました。面白さの中にもしっかりとメッセージがあるのはさすがだなと思いました。

    投稿日:2010/10/06

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  • ふってきた石井さん

    • ココリオさん
    • 30代
    • ママ
    • 大阪府
    • 女の子6歳、女の子3歳、女の子0歳

    6歳と3歳に読みました。
    石井聖岳さんが絵を描いていらっしゃったので読んでみたのですが、
    少し早かったようです...

    深い部分は解らなかったようで、
    絵について色々感想を言っていました。
    3歳は電信柱が気になってしょうがなかったみたいです。

    しかし、なんかお間抜けな話です。
    妙な男、箱かぶってるし!
    なんとなくじわーっと来る話ですね。
    怖いのとおかしいのが両方。

    小川未明さんですもんねー。

    投稿日:2008/09/06

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    • ぜんママさん
    • 30代
    • ママ
    • 広島県
    • 男の子10歳、女の子8歳

    とにかく!登場人物が”変”なんです(笑)。
    妙な男はダンボール箱で作ったのマスク?をかぶり、
    人が寝静まった夜に出歩くという変わり者。
    電信柱はなぜか?夜中に歩き回る・・・と明らかにナンセンス。
    みょ〜な組み合わせに、みょ〜なストーリー、
    すばらしくハテナマークだらけの終わらせ方。も〜目が点です。
    なんとなく愛着がわいてくるのは、
    表情豊かな妙な2人と擬人化されたユーモラスな脇役達?なのかな。
    息子は読み終わった後、
    「あ〜あ。最後まで顔がわからなかった。どんな顔なんかな?」
    と妙な男の顔が気になったそうです。

    投稿日:2008/07/07

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  • 気のいい電信柱に好感!

    • てんぐざるさん
    • 30代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子12歳、女の子7歳

    小川未明といったら「赤い蝋燭と人魚」が代表作で、悲しいお話が専門(?)くらいに思っていた作家ですが、こんなアンニュイな雰囲気の主人公の、ナンセスものも書いていたんですねぇ。知らなかったです。

    我が家の子供たちは、なぜ「妙な男」は、顔の上にダンボールをかぶっているのかを、しきりに気にしていました。
    でも、私は主人公がダンボールをかぶっているところがかなり気にいりました。(原作は読んだことがないのですが、イラストの石井聖岳さんが考えたアイディアだったら、すごいと思います)

    電信柱が動いたり話したり、意外と気の回る性格だったりするところが、とても人間的で好感が持てるのですが、「友達になろう」と言っておきながら、電信柱の言うことなす事にいちいちケチをつける「妙な男」は、なんか嫌な奴だったので、結末は細く笑んでしまいました。
    素直に面白いと思いました。(ただ、子どもからあまり賛同してもらえなかったので、評価はまずまずのところにしてあります)

    投稿日:2007/10/16

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  • 未明ってこんなにユーモラス?

    • 金のりんごさん
    • 40代
    • ママ
    • 神奈川県
    • 女の子11歳、男の子8歳、男の子5歳

    小川未明の作品ということで、『赤いろうそくと人魚』のイメージで読んでみたらもう大変。何じゃこりゃというようなナンセンスな物語。おまけにまったく救いのない結末。一緒に見ていた娘も「救われな〜い!」と叫んでいました。・・・が、「救われな〜い!」と叫びながらゲラゲラ笑ってしまうのがこの本の不思議なところ。全体になんともいい味が出てるのがこの本なのです。さらに、ちょっととぼけた絵もこの本のいい味をさらにアップさせています。
    児童書専門店でも目に付く場所に展示してあったので、「売れるんですか?」と聞いてみたところ、結構出ているということでした。おかあさん仲間でも「こういうの好き!」と言う人が何人かいます。
    お話はわりと短いのですが、あまり小さいお子さんにはチンプンカンプンだと思いますので、読むのなら小学校の中学年あたりからの方がいいと思います。
    なんともいえない不思議な感じに、子どもよりむしろおかあさんの方が、ファンになってしまうかもしれません。

    投稿日:2005/10/18

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