「おとうさんはスーパースター」 みんなの声

息子が図書館から借りてきました。
今ひとつ私の好みではなさそう・・と思いながら読みました。
が、かなり面白かったです！
主人公は「クセブツキさん」。（変わった名前！）
いろんな服を売っているパサナさんのお店。（コスプレ？！）
クセブツキさんはお巡りさんの服を着て大満足で街を歩くと・・。
いろいろなことがあり、仕事って大変と感じるクセブツキさん。
語り口とユニークな絵が息子に大受けでした。
後半、クセブツキさんの息子の「ウーゲント君」が現れて思わずびっくり！
読み進めいくうちに「クセブツキさん」が「お父さん」だったことをすっかり忘れていました。
いろんな職業に憧れるって大人にはもう関係ないものと思ってしまっていたなあ。
少年のような（ひげが生えてて決して子どもには見えませんが・・）クセブツキさん、
なかなかいいんじゃないでしょうか（笑）
ダジャレが利いた絵もすみずみまで楽しめました。

クセブツキさんは、パサナさんのお店で憧れの職業のかっこいい服を買います。
おまわりさんに、消防士さんに、お医者さん。
でも、着て町に出ると、色々なことが起こって大変だなぁと取り替えるのでした。
最後におとうさんが着た服は？

さすが中川さん。テンポがよく面白い展開です。
絵もインパクト大。
それでいて、細かいのでじっくり見てしまいます。
お店の中の貼紙「８日３日７日はパサナの日」とか、町のお店の「肉　とんとんびょうし」とか。
息子は、働く車がたくさん出てくるので喜んでいました。

すごく濃いひげ面のおとうさん＝クセブツキさん。
絵もネーミングにもクセがありますね。

この濃い雰囲気に、思わず手を引っ込めました。（苦笑）
私の趣味ではなかったから。。
でも、おもしろそうという雰囲気も確かにあったので、子どもは喜ぶかなと思い、手に取りました。

すると、大正解☆
息子はこの絵本を見るとすぐに「これ見ていい？」と。

ひげ面のクセブツキさんがいろいろな「はたらくシリーズ」の服に着替えます。
でもでも、ひげ面なので笑えます。
特におまわりさんの制服の時は、
「どうみてもどろぼうがおまわりさんに変装しているかんじだよね」と、子どもと笑いました。

絵本に出てくる細かいところに、ダジャレのような面白さが隠れているので、隅々まで見てみて下さい。

制服のカッコよさに比べ、仕事の大変さにショックを受けるクセブツキさん。クセブツキさんの仕事はいったい何なんだろう？？まさか野球選手では？？？ふしぎなお父さんだけど、子供の前では、ホームラン打って、よかったよかった。
とても賑やかな絵のひとつひとつが細かく書かれています。

とにかく絵がド派手です。口が大きくて、歯の一本一本までご丁寧に描いてあるほどです。この絵と「中川ひろたか：作」に魅かれてつい手に取ってしまいました。
クセブツキさんは、いろいろなものに憧れて、一度でいいから成りきってみたいなあと思う夢みるおとうさん。でも、どんなにカッコ良く見える仕事でも、内容は結構ハードなもの。
パサナさんのお店から、なりきりセットを借りては、憧れの職業の人に変身してご満悦のクセブツキさんに、どことなく少年らしさを見つけてしまい、うふふと笑ってしまいます。
そして、変身しては挫折するのも面白い。最後までこの繰り返しかと思いきや、最後は、息子の前で大活躍です。
少年の気持ちでフワフワしていても、中味はやっぱりおとうさんというところでしょうか。それが「おとうさんはスーパースター」たる所以なのかもしれませんね。
街の様子やパサナさんのお店の中など、絵にも遊び心がいっぱいで楽しいですよ。

　　登場人物の名前がクサブツキさん・バサナさん・ウーゲントくんと、かなり奇妙な名前なのが印象的。

　　読み終えて、娘が「ママだったら、どんな服を買って着替えたい？」と聞くので、「う〜ん、そうだなー・・・アイドル！」と答えると、「どうして？」。「だって、ママと○○○は寅年で、聖子ちゃん・さやかちゃんも寅年だし」とウィンクすると、「じゃあ、○○も！」と言ってました。

よく分からないけど、結構笑えます。
主人公のクセブツキさん（どーゆう名前なんでしょう？）は、かっこいい制服の職業にあこがれています。パサナさんのお店で、お巡りさんや消防士さんの衣装を買って、その職業の人になりきるのですが、なぜか痛い目にあってばかりです。しかし、最後は息子のウーゲント君の前で！！
かっこいいのはそれなりに大変なんだよ。と読み取ればよいのか、何も考えずに笑っていればよいのか、ちょっと悩みましたが、、、、我が家は後者で、ひたすら笑いました。
ところでこの本、私は図書館で借りてきたのですが、購入するとなんとクセブツキさんの着せ替え人形が付いているようです。え゛〜〜〜！