恐竜好きの子に読んであげました。
いろんな恐竜を知っている子には、現実感が持てないのと、多少話が長すぎるので、途中で飽きてしまったのですが、母親は子どもをなだめながらも、ハートとお母さんの関係に、感慨を深めてくれました。
自分の卵と拾った卵を分けへだてなく抱いていたのに、生まれてきたのは天敵のティラノサウルスでした。
自分を母親と思ってくれるその子を、お母さんは捨てることができずに、我が子のように育てました。
そんな子も、いつか本当のことを知る日が来ました。
育ての親と産みの親がいかに子どもに愛情を持てるか、本当の親であっても、揺らぐことなくわが子に愛しみを持ち続けられるか、ちょっとした問題提起になっている絵本です。
子どもの立場からと、親の立場からと、2面的に考えさせられました。